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2025年12月NFT市場動向レポート|取引高7%減で年内最低水準へ

NFT市場レポート 2025年12月

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12月のNFT市場は、月間取引高が前月比5.2%減の約3億ドルとなり、2025年で最も低迷した1ヶ月となりました。暗号資産全体の時価総額も3.8%減少するなど、マクロ環境におけるリスクオフの姿勢が強まっており、NFT市場への資金流入も限定的となっています。

市場データでは、エコシステムの中核であるイーサリアムNFTが取引高を55%減らすなど、既存の主要プロジェクトであっても取引が成立しにくい厳しい局面が続いています。その一方で、ビットコインのように特定の材料を持つコレクションにのみ取引が集中し、取引高を50%伸ばすケースも見られました。

広範なプロジェクトに資金が分散するフェーズが過ぎ、現在は具体的なニュースや将来性の再評価に繋がり得る要素を持つコレクションだけが、スポット的に流動性を維持している状態です。

本レポートでは、NFT市場の全体動向と内部の構造変化を、チェーン別・マーケットプレイス別・主要コレクション別に分解し、国内の動きも交えながら多角的に整理していきます。

本レポートの全体概要
  • 月間取引高は約3.00億ドル(前月比約7.47%減)、2025年の年間最低値を記録
  • イーサリアムNFTの取引高が約55%減少、市場全体の停滞を決定づける要因に
  • ビットコインは特定コレクションへの需要集中により取引高が51%増加、シェア2位を確保 
  • OpenSeaの取引高シェアが61.1%へ拡大
  • Magic Edenは収益シェア39.5%を記録、トークン領域を含めた高い収益性を維持
  • Courtyardが前月比29%増の取引高を記録
  • 国内では暗号資産の申告分離課税の導入方針を含む税制改正大綱が決定
  • CryptoSpells等の初期タイトルの終了が相次ぐ一方、新作『Sakura Nexus』が100分で完売するなど、国内BCG市場でも世代交代の動きが加速

過去の市場レポートはこちらから

市場概要

12月のNFT市場は、2025年の中で最も低迷した月となりました。CryptoSlamのデータによると、月間取引高は前月の約3.20億ドルから約3.03億ドルへと減少し、前月比で約5.2%のマイナスとなっています。

特に、10月に記録した約6.30億ドルの水準からは半数以下まで落ち込んでおり、年間を通じて続いた調整局面の中でも、流動性の低下が一段と進んだ状態にあります。

引用:CryptoSlam

主要チェーンの動向を俯瞰すると、市場の基盤となるイーサリアムでの取引が停滞し、全体の取引高を押し下げる要因となりました。対照的に、12月はビットコイン上の特定のコレクションが一時的に出来高を押し上げたものの、市場全体へ波及するようなポジティブなモメンタムには繋がっていません。

コレクション別では、PFPセクターの流動性が大幅に低下する一方、RWAやゲームアセットの一部が一定の取引ボリュームを維持しています。広範なセクターへ分散していた資金が、個別のプロダクトに対する実需や再評価の材料を持つコレクションへと集まる傾向が強まっています。

チェーン別動向

12月のチェーン別データでは、イーサリアムの落ち込みが目立つ一方で、ビットコインが特定の要因で取引高を伸ばすなど、各チェーンの数字に大きな乖離が見られました。

これまで市場の売買を支えてきたイーサリアムNFTの月間取引高は約9,700万ドルとなり、前月から54%を超える大幅な減少を記録。CryptoPunksPudgy Pendguins等の主要コレクションであっても取引が成立しにくくなっており、以前のような活発な売買が見られない状態です。

引用:CryptoSlam

対照的に、ビットコインNFT(BRC-20系NFT)の取引高は約5,800万ドルに達し、前月比で51%増加してチェーン別では2位となりました。ただし、この伸びは後述する「$X@AI」という特定のコレクションに短期的に資金が集中したことによるもので、他のBRC-20系コレクションや市場全体に買いが広がる兆候は見られません。また、BNBチェーンの取引高は約3,600万ドルとなり、前月から74%も減少しました。

Mythos ChainやPolygonも取引高は低い水準に留まっていますが、アセット単位では異なる動きもあります。Polygonでは、Courtyardが単体で取引高を伸ばしました。これは市場全体が停滞する中で、現実資産と紐づくコレクションが継続して取引されている結果です。

全体を俯瞰すると、イーサリアムの減速を他チェーンが補うような状況には至っておらず、具体的なニュースやプロダクト側の動きがある銘柄だけが、スポット的に売買される状況に留まっています。

マーケットプレイス別動向

12月におけるマーケットプレイス全体の取引高は、11月の約1.82億ドルから約1.61億ドルへと推移しました。

市場全体の売買が停滞する中、OpenSeaへの流動性の集中が続いており、取引高シェアは11月の約54%から61.1%へ拡大しています。背景には、新基盤となる「OS2」や報酬プログラムへの期待感、2026年初頭におけるSEAトークンのローンチを控えたユーザー活動の継続が考えられます。

一方で、PFPコレクションの取引が減少したことで、Blurのシェアは14.6%に留まりました。Magic Edenは取引高シェア13.6%で3位となりましたが、収益面では約45万ドルを記録し、OpenSeaに次ぐ規模となっています。Magic Edenのプラットフォーム収益は前月から微増していますが、OpenSeaとの差が縮まった主な要因は市場環境の変化に伴うOpenSea側の収益減少にあります。Magic Edenはソラナやビットコインでの基盤維持に加え、トークン取引への対応といった収益源の多角化が数字を下支えしていると言えるでしょう。

主要NFTコレクションの動向

12月のコレクション別動向では、PFP系コレクションが軒並み減速する一方で、特定のニュースやプロダクト側の動きを伴う銘柄へ流動性が集中する傾向が強まりました。

取引高首位はビットコイン上の「$X@AI BRC-20 NFTs」で、約2,523万ドルを記録。取引件数は20件と少数×大口取引が中心のようですが、前月比3,000%超の増加を見せました。

引用:CryptoSlam

2位にはMythos Chain上の「DMarket」が約1,938万ドルでランクインしました。11月から売上高は減少しているものの、ゲーム内アイテムの売買という実需に基づいた取引が継続しており、相場環境に左右されにくい安定したシェアを維持しています。

注目すべきは3位の「Courtyard」で、月間売上高は約1,274万ドルと前月から29%の増加を記録。ポケモンカードなどの現物資産をNFT化したRWA系プロジェクトとして、底堅い需要があるように感じられます。

一方で、イーサリアム基盤の主要プロジェクトである「Pudgy Penguins」や「CryptoPunks」は、取引高をそれぞれ1,100万ドル台、1,000万ドル台へと減少させました。多くのPFPプロジェクトで流動性が枯渇し、取引が活発に行われない中、現在はゲーム関連やRWA系、そして具体的な収益機会など、アセットを保有する明確な理由がある一部のコレクションのみが、流動性の受け皿として機能している実態があります。

国内のNFT・Web3市場動向

12月における国内のNFT・Web3市場は、制度設計や決済インフラの整備といった、将来の利用環境に関わる動きが中心となりました。

19日に公表された2026年度税制改正大綱では、暗号資産の譲渡益等に対して20%の税率を適用する申告分離課税の導入や、損失繰越控除の創設が盛り込まれました。累進課税の見直しが明記されたことは、個人投資家の参入障壁を下げる要因となりますが、同日の日本銀行による追加利上げの発表は、リスク資産全般の取引に対して抑制的に働きました。

インフラ面では、日本円ステーブルコイン「JPYC」の口座開設数が1万件、累計発行額が5億円を突破し、デジタル決済インフラとしての導入が具体的な数字として表れています。一方で、ゲーム領域では2019年から国内市場を牽引してきた「CryptoSpells」が12月15日にサービスを停止、セガからライセンス許諾を受けたBCG『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』が開発中止するなど、人気・注目タイトルの整理が進みました。

実用化の試みとしては、福岡県飯塚市にてDIDやVCを用いた防災DXの実証実験が12月23日に実施されました。避難所受付のシミュレーションなどを通じ、技術を社会インフラの課題解決に応用する動きが自治体主導で継続した1ヶ月でした。

2025年12月のNFTニュース5選

ここでは、2025年12月に話題になったNFT系ニュースの中から、特にインパクトのあったものを5つに厳選してご紹介します。

  1. NFT Media、TEAMZ SUMMIT 2026のメディアパートナーに就任
  2. 国産Web3ゲーム『Sakura Nexus』GENESIS NFT Round 1が100分で完売!
  3. DePINプロジェクト「SyFu」、Finverseと提携しアジア5カ国の決済データ連携を実現
  4. NFTゲーム「SNPIT」、人気アニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』とのコラボを発表
  5. セガのライセンス許諾を受けたBCG『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』が開発中止を発表

各ニュースの概要を見ていきましょう。

NFT Media、TEAMZ SUMMIT 2026のメディアパートナーに就任

当メディア「NFT Media」は、2026年4月に開催予定の「TEAMZ Web3/AI Summit 2026」のメディアパートナーに就任しました。

東京・八芳園を舞台に「Tradition Meets Tomorrow(伝統と未来の融合)」をテーマに掲げる本イベントにおいて、情報発信を通じた業界支援を行ってまいります。

また、読者向けにチケットの購入価格が10%割引となる限定コードも発行しています。

詳細は下記の記事をご確認ください。

詳しくはこちら▼
NFT Media、日本最大級のWeb3/AIカンファレンス「TEAMZ Web3/AI Summit 2026」のメディアパートナーに就任

国産Web3ゲーム『Sakura Nexus』GENESIS NFT Round 1が100分で完売!

引用:プレスリリース

株式会社AI on Web3は、Web3マルチゲームプラットフォーム『Sakura Nexus』において、GENESIS NFTのRound 1の販売を開始から約100分で完売したことを発表しました。

このNFTはエコシステムにおけるコアメンバーを示すアクセスパスとして機能し、収益シェアや定期的なトークンエアドロップ、世界各地の空港ラウンジ利用といったリアル特典が付与される設計となっています。

そして、12月23日からは、第2弾となる「Round 2」の販売が2部構成で実施されました。

詳しくはこちら▼
国産Web3ゲーム『Sakura Nexus』GENESIS NFT Round 1が100分で完売!

DePINプロジェクト「SyFu」、Finverseと提携しアジア5カ国の決済データ連携を実現

引用:プレスリリース

決済データを活用したDePINプロジェクト「SyFu」は、オープンバンキングプラットフォームのFinverse Technologiesと戦略的パートナーシップを締結しました。

本提携により、香港・シンガポール・フィリピン・ベトナム・マレーシアの5カ国で、銀行およびカード決済データをSyFuアプリへ直接統合することが可能になります。

ユーザーは新たにカードを発行することなく、普段利用しているカードによる日常の支払いをそのままデジタル資産へ変換できるようになります。

詳しくはこちら▼
DePINプロジェクト「SyFu」、Finverseと提携。アジア5カ国の決済データ連携を実現

NFTゲーム「SNPIT」、人気アニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』とのコラボを発表

引用:プレスリリース

株式会社GALLUSYSは、同社が開発するNFTゲーム「SNPIT」と人気アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』とのスペシャルコラボを発表しました。

年末には、作中のビジュアルやキャラクターをモチーフにした特別なカメラスキンやコラボストラップなどが登場する「限定コラボガチャ」が開催されました。

※コラボ企画はすでに終了しています。

詳しくはこちら▼
NFTゲーム「SNPIT」、人気アニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』とのコラボを発表

セガのライセンス許諾を受けたBCG『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』が開発中止を発表

引用:プレスリリース

セガのデジタルカードゲーム『CODE OF JOKER』のライセンスを受けて開発されていたスマホ向けタイトル『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』について、Jokers社は開発の中止を発表しました。

2025年末から2026年初頭のサービス開始を目指していましたが、昨今のWeb3ゲーム市場環境の変化などを鑑みて断念する判断に至ったとしています。

これに伴い、購入済みカードパックへの返金受付が開始されたほか、保有NFTを別のゲーム等で利用できるようにする構想も示されました。

詳しくはこちら▼
セガからライセンス許諾を受けたブロックチェーン対応TCG『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』、開発中止を発表

まとめ

12月のNFT市場は、月間取引高が約3億ドルと前月から5.2%減少し、2025年で最も低い水準を記録しました。

市場の中核を担うイーサリアムの取引高が55%減少するなど広範な停滞が見られる一方で、ビットコインの特定コレクションへの需要や、Courtyardの29%増といった局所的な動きに留まっています。

国内では税制改正大綱への申告分離課税の明記やJPYCを筆頭にしたステーブルコインの普及が進む一方、初期のブロックチェーンゲームタイトルが終了するなど、実需に基づいた市場内の入れ替わりが加速しています。

2025年末の市場は、一律の期待値ではなく具体的なニュースや実需を伴う銘柄への選別的な取引へと移行しています。

過去の月間市場レポートはこちらから

参照元

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