〈NFT×VTuber×AR〉世界初、NFT所有者だけが見られるVTuberARカードを販売~株式会社ロマンテックジャパンへインタビュー~

2021年9月4日、株式会社ロマンテックジャパンがNFT所有者だけが見られるVTuberARカードを販売する世界初のサービス「Vmarche」を開始。オープン記念販売第一弾として、人気VTuber杏仁ミルのNFT ARカードの販売を行いました。

この記事では、株式会社ロマンテックジャパン代表の伊奈様にサービス開始の背景からARカード販売を通しての気付き、今後の展望についてお話を伺いました。

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株式会社ロマンテックジャパンについて

株式会社ロマンテックジャパンHP画像
引用:株式会社ロマンテックジャパン公式HP

Q.貴社について簡単にご紹介をお願いします。

私達は、「ロマンテックジャパン」という会社名にもあるように、テクノロジーを用いてロマンのあるサービスをつくろう、という会社です。21世紀初頭までのものづくりでは、不便さを解消するものを作ることが求められたと思います。しかし、これからはロマンでサービスを作る時代になるのではないか、という考えから設立されました。

最近では、コロナ禍でできない展示会をオンラインでやるためのプラットフォーム、NFT×VTuber×ARカード事業のVmarche、3Dの部屋の中でVTuberさんのグッズを販売するvnowというサービスをやっています。基本にはロマンがあるかどうか、を軸に置きサービスを展開しています。

Q.ロマンを重視されている背景について聞かせて下さい。

今まで、私自身もパートナーの田中も30年間以上お客様のプロダクトのスペックを追い求めて仕事をしてきました。そんな二人で単純に作りたいものを作りたいねと。そこから、ロマンがあるものを作りたいという想いが共通してあったことが始まりでした。

Q.ロマンテックの定義はどう捉えられているのでしょうか。

ロマンテックの定義の言語化は難しいです。社内でも、事業の方向性を話す時にロマンがあるかどうかを議論します。確かに抽象的ですが、ユーザーに驚きと幸せを見出してもらえるものにロマンがあると考えています。Vmarcheでも、NFTとVTuberの掛け合わせに驚きを持っていただけました。そこにはロマンがあっただろうと思っています。

VTuberARカードの販売サービス「Vmarche」

Vmarche公式HP画像
引用:Vmarche公式HP

Q.8月にVmarcheのサービス開始を発表されてます。立ち上げの背景や狙いについてお伺いさせてください。

元々3Dの専門ということから、VTuberさんとは繋がりがあり新しい取り組みができないか話していました。なのでNFTがどうこうというより、VTuberさんの新しい価値を作れないか、を考えていましたね。 

今回、画像をNFT化することでNFTを保持している人のみが大好きなVTuberの3Dモデルを見られる仕組みになっています。誰もが見られるわけではない、所有する人だけの体験は新しい価値となったと思っています。

Q.これまでのVR・AR事業からの発展から、今回の発想に至ったのでしょうか。

そうですね。VR・AR領域の展開における課題として、PCやスマホのスペック足りず良いものを作ったのに見られない、ということがあります。そんな中、何か価値を見出せるものを生み出せないかと考え、NFTとの掛け合わせに至りました。

Q.実際に販売した後の反響はどうだったのでしょうか。

非常に反響がありまして、商品は販売開始から15分で完売しました。

購入いただいた杏仁ミルさんファンの方からは「これは見たことない。スマホ内でテーブルの上に自分の好きな杏仁ミルが出ることに感動しました。」「杏仁ミルと公園に行ってデートできた。」「動画撮影して仲間内に自慢できる。」といった声がありました。

声に出ていたこれらの活用を担保しているのがNFTとなっています。NFTであるからこそ、自分にしか見られない杏仁ミルが保証されています。ここが嬉しいサービスだと言われる所以だと思います。

Q.Vmarcheの取り組みはVTuberさんの課題解決へ大きく貢献されたと感じました。そもそもNFTを知り、事業へ取り入れようと思われた背景は何だったのでしょうか。

元々3D系のデザインの会社として、技術レベルは高かったです。NFTに限らず新しい技術の活用は、ロマンがあるものを作るに当たりおそろかにはできません。新しいものを使うのが好きなチームの中で、単純に新しい技術であるNFTを使って何かをしてみたかったという思いがあります。

詳細は発表前ですが、Vmarcheを含め今後フルオンチェーンで他に何かできないかと考えています。単純に技術的な好奇心があり、またロマンのある何かを作りたいという思いです。

NFT活用を通しての気づき

Q.NFTを活用されて良かった点を教えていただけますでしょうか。

いい点はたくさんあります。特に所有者のみの権利、という面が保証されている点は非常にいい仕組みです。

購入された方は60%がNFTリテラシーの高い方、40%が杏仁ミルさんファンの方でした。発売前の想定としては8割が杏仁ミルファンと見ており、NFTリテラシーが高い方の購入が多かったことは驚きでした。杏仁ミルは見たことないけど買ってみた、という人もいらっしゃいましたね。発売してみたことで市場としての可能性を再確認できたと感じています。

構想中のフルオンチェーン領域における事業展開

Q.現在構想されている今後のフルオンチェーン領域での展開について、お伺いできますでしょうか。

色々ありますが、変化が早い業界です。単純に画像や動画を出すのでは古いのかなと思っており、作ったクリエイティブをどう活かすか、ユーザー体験に軸足を置いて考えていきたいと思っています。

というのも、ユーザーやファンが買ってよかったなと思う、実際にこれを買って使い、こんなことができるんだとユーザーやファンに感動してもらえるものを作りたいと思っています。

Vmarcheでも、VTuberは実際の人ではない中でファンと繋げ買って良かったと思える新しい体験を作り届けたい、という思いがあった上でNFTを活用しようと思いました。

Q.ユーザーのことを考えてサービスを設計する中で、大切にしている軸はありますでしょうか。

今回販売に至ったVTuer×ARカードの取り組みは世界初でした。会社名の通り、人がまだ見たことないものを、規模の大小関係なく作っていこうという思いでやっています。

よく社内で、川の向こう側に渡りたいと思ったとき、私たちは橋を作るのではなく、向こう側に渡る方法を作るんだ、と話します。受け入れられるかどうかに関わらず、人がまだ見たことないものを作ろうという考えが軸としてありますね。

海外展開について

Q.ロマンテックジャパン様は元々海外で展開されていますが、今回のVmarcheでは海外の方もターゲットとして考えられていたのでしょうか。

そうですね、私自身元々は海外で事業を展開していました。

今回Vmarcheにて杏仁ミルさんに参加していただいた理由の1つとして、台湾と日本のハーフであることから国際的にどうなるか検証してみたいという考えもありました。こういったように、今後も国内に限らず海外へ目を向けていきたいというのはあります。

Q.海外からの反響はあったのでしょうか。

実際告知をさせていただいた際、台湾からも買えるのかという問合せもあり、非常に反響はありました。これはNFTという世界共通のものがあったからだと思っています。イーサリアムがあれば買えるので障壁がとても低いです。ただ、知らない人にとっては障壁があるのが現状なので、そこは解消していきたいと思っています。

Q.事業を展開をしていく上で、海外と日本の違いは感じられていますか。

感じますね。それで言うと、ものづくりにおいて日本は細部に非常にこだわります。こだわるのはいいところでありつつ、場合によっては障壁です。海外はものやサービスの価値が何かを重視する傾向があります。

良いものが生まれれば知られるのは世界共通なので、文化的な違いがあっても上手くハンドリングしていきたいと思っていますね。国内にも市場はありますが、意識的に海外の人にも興味を持ってもらえるものを作っていきたいと思っています。

Vmarcheでの杏仁ミルさんのNFTは日本をメインターゲットとしていましたが、今度のフルオンチェーン事業は海外をメインにしていきたいと考えています。

Q.海外展開をしていく上で、何か障壁はあるのでしょうか。

アジア圏においては、日本のコンテンツ力があります。ただ、私たち日本人がアメリカのコンテンツに対する印象と、彼らが感じている日本のコンテンツに対する印象は違います。彼らが考える日本のものを欲しいという人もいるので、海外展開の上でそこは障壁になりますね。

株式会社ロマンテックジャパンの今後

Q.今後どのようにNFTを活用していきたいと考えられていますか。

私達は、NFTの本当の価値を重視しています。

NFTは世界に1つで代替不可能であることが証明される、中央集権がない、という今までなかった新しい技術です。今は多くの方がトライし始めている段階ですが、よりこの価値が発揮される新しいものを作りたいと思っています。それが具体的に何かは難しいですが、皆さんに知っていただき、実際に活用されるものへとなるよう取り組んでいきます。

Q.今後の会社全体として事業展開について考えられていることをお聞かせください。

ロマンのある製品やサービスを作っていきたいと思っています。

また、インフラを作りたいという思いもあり、そのためには高い技術と高いデザイン性が今後も必要だと思っています。

ロマンを作るには新しい挑戦が不可欠なので、大変な道のりではあるものの、引き続き歩んでいきたいと考えています。

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