近い将来、分散型の次世代インターネット「Web3」が到来すると予想されています。それに伴い、Web3と関連性のある「メタバース」の注目度が高まってきました。
近年では、メタバースの市場拡大が期待されており、多くの企業がメタバース領域へ参入しています。
とはいえ、「メタバースってなに?」「どんな企業がメタバース事業を行っているの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、メタバース関連企業を紹介し、各社の特徴や実際の事例について解説します。
メタバースとは
メタバースとは、「仮想空間」のことです。
仮想空間にアクセスすれば、仮想空間の自分の分身である「アバター」を操作することで全世界の人々と、性別や国籍関係なく、まるで現実世界かのように交流できます。
自分自身が仮想空間のなかにいるキャラクターを操作する。
まさに、ゲームのような世界です。
しかし、ゲームとは違って、メタバースは現実世界とリンクしています。
たとえば、メタバース上で会議をしたり、買い物をしたり、イベントに参加したり。
メタバースとは、いわば「私たちがアバターを使って活動できる、もう一つの世界」なのです。
なぜメタバースが注目されているのか
メタバースが注目されている理由は、さまざまあります。
そのなかでも大きいのが、世界で最も利用されているSNS「Facebook」を創業したマーク・ザッカーバーグ氏が、社名を「Facebook」から「Meta」に変更したことでしょう。
この「Meta」という名前はメタバースからきており、世界中が以下のように考えました。
- ついに、世界有数の大企業がメタバースを意識して社名を変えた
- これだけ大きな会社が目をつけているのだから、メタバースはすごいぞ
また、新型コロナウイルスの影響によって、ネット空間に注目が集まったのも要因の一つでしょう。
さらに、ブロックチェーンの発展なども関わっています。
現在の世界情勢、技術の発展があり、そこにMeta社が生まれたことで一気に注目が集まったのです。
日本国内のメタバース関連企業8選
日本国内のメタバース関連企業として、以下の6つを紹介します。
- Cluster(クラスター)
- HIKKY(ヒッキー)
- VARK(ヴァーク)
- MetaTokyo(メタトーキョー)
- Synamon(シナモン)
- NTTドコモ(NTTコノキュー)
- リプロネクスト
- AVR Japan
日本語で多数の情報が掲載されているので、ぜひそれぞれのホームページを確認してみてください。
Cluster(クラスター)
Cluster(クラスター)は、メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営を行っている企業です。
詳しい情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:クラスター株式会社公式サイト |
会社名 | クラスター株式会社 |
代表者名 | 加藤直人 |
設立 | 2015年7月 |
資本金 | 1億円 |
資金調達 | 累計14.6億円 |
住所 | 東京都品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田WEST 10F |
ミッション | 人間の創造力を加速する |
事業内容 | メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営 |
公式ホームページ | https://corp.cluster.mu/ |
clusterは、日本を代表するメタバース空間を開発・運営しています。
日本の企業であるため、アカウントの登録・ログイン等もしっかり日本語で説明されており、メタバース初心者の日本人でも安心して参入できるでしょう。
メタバース内では、コンサートやオフ会などのイベントやゲームが楽しめます。
そのほかにもたくさんのことがメタバース内で体験できるため、ぜひアカウント作成してみてください。
HIKKY(ヒッキー)
HIKKYは、VRサービスを提供することで企業の幅を広げたり、クリエイターの活動機会を増やしたり、ユーザーが楽しめる空間を作ったりしている企業です。
詳細な情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:株式会社HIKKY公式サイト |
会社名 | 株式会社HIKKY |
代表者名 | 舟越靖 |
設立 | 2018年5月1日 |
資本金 | 非公開 |
資金調達 | ファーストグロース:65億円で完了シリーズA:70億円で完了 |
住所 | 東京都渋谷区東3丁目24-2 恵比寿STビル2F |
ミッション | Creative Revolution |
事業内容 | VR、AR、MR等XR関連事業 |
受賞経験 | VR Awards 2020「VRマーケティング部門」最優秀賞XR Creative Award 2020 最優秀賞2つのギネス記録 |
公式ホームページ | https://www.hikky.co.jp/ |
また、HIKKYは「パラリアルワールドプロジェクト」ということで、現実世界に存在する100都市を5年以内にメタバース化することを発表しています。
現実の良さとメタバースの良さが共存した、新しい都市がこれから出来上がるのです。
現在では、日本の渋谷と秋葉原がメタバース化されています。
一度、アクセスしてみてはいかがでしょうか?
VARK(ヴァーク)
VARKは、自社開発のエンターテインメント特化型メタバース「VARK」でのバーチャルライブイベントや、関連事業における専門的なコンテンツ制作をしている企業です。
詳しい情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:株式会社VARK公式サイト |
会社名 | 株式会社VARK |
代表者名 | 加藤卓也 |
設立 | 2017年8月9日 |
資本金 | 1億円 |
資金調達 | さまざまな企業・投資家からの資金調達経験シリーズBでは6億円の資金調達 |
住所 | 東京都豊島区高松1-1-11 東京ファーストシティビル4F |
ミッション | 世界中に新しい可能性を創り出す |
事業内容 | バーチャルライブ事業 法人向けコンテンツ制作事業 |
公式ホームページ | https://corp.vark.co.jp/ |
まるで現実世界でライブに参加するかのように、VARKではライブが行われています。
現実世界とは違って、ライブにどこからでも参加でき、至近距離からでも楽しめるのが魅力。
また、アバターを通してさまざまなコンテンツやコミュニケーションを楽しめる「WORLD」という新しい機能も追加されており、今後の機能追加にも期待が膨らみます。
ライブ配信が好きな人には、もってこいのメタバースです。
MetaTokyo(メタトーキョー)
MetaTokyoは、2022年2月に設立された新しい企業ですが、世界最大となるメタバース内のファッションの祭典「Metaverse Fashion Week」に公式参加したり、世界的に活躍するアーティスト・きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボレーションをしたりしている企業です。
詳細な情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:MetaTokyo株式株式公式サイト |
会社名 | MetaTokyo株式株式 |
代表者名 | 鈴木貴歩 |
設立 | 2022年2月 |
資本金 | 情報なし |
資金調達 | 情報なし |
住所 | 東京都渋谷区神宮前三丁目21番8号 |
事業内容 | メタバース内の都市開発、NFTプロデュース等 |
公式ホームページ | https://metatokyo.xyz/ |
MetaTokyo株式株式は、設立からあまり時間が経っていないなか、次々とユーザーをワクワクさせるような発表をしてきました。
「文化都市×メタバース」というのは、これまでメタバースに興味がなかった層にも刺さるでしょう。
今後の動きに注目が必要です。
Synamon(シナモン)
Synamonは、「メタバース構築支援サービス」を行っている企業。
詳しい情報は、以下のとおりです。
ロゴ | 引用: 株式会社Synamon公式サイト |
会社名 | 株式会社Synamon |
代表者名 | 武樋恒 |
設立 | 2016年8月8日 |
資本金 | 情報なし |
資金調達 | シリーズA, B と資金調達を実施明確な金額情報はなし |
住所 | 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル9階1号室 |
ミッション | XRが当たり前の世界をつくる |
事業内容 | VR / AR / MR関連事業コンテンツの企画・開発・運営 |
公式ホームページ | https://synamon.jp/ |
「メタバースのことは知っているが、どうやって活用すればいいのかわからない」という悩みを解決することに特化しており、それぞれの専門家が真摯に対応してくれます。
内閣官房やKDDIとも取引をしており、非常に信頼できる企業といえるでしょう。
企業としてメタバースの活用に困っているなら、ぜひ相談したい会社です。
NTTドコモ(NTTコノキュー)
株式会社NTTコノキューは、NTTドコモがXRやメタバース領域へ進出するために、2022年10月に設立した100%子会社です。
詳しい情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:NTT QONOQ |
会社名 | 株式会社NTTコノキュー |
代表者名 | 丸山 誠治 |
設立 | 2022年10月1日 |
資本金 | 1億3500万円 |
資金調達 | 株式会社NTTドコモ 100% |
住所 | 東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー7階 |
事業内容 | ・XRに関わるソフトウェア・ハードウェアの技術開発・メタバース、デジタルツイン領域において、グローバル市場を見据えたサービスおよびソリューションをお客さまへ提供・XRデバイスの企画開発 |
公式ホームページ | https://www.nttqonoq.com/ |
主なプロダクトとしては、XR Worldというマルチデバイス型メタバースを提供しています。
XR Worldでは、アバターを通して、ユーザー同士がコミュニケーションを取ったり、幅広いジャンルのコンテンツを楽しんだりできます。PCやスマートフォンから無料でプレイでき、誰でも気軽にメタバースを体験することが可能です。
ゴジラやAKB48とタイアップしたメタバース空間も提供されており、今後成長が期待されるメタバースプロジェクトとなっています。
リプロネクスト

ロゴ | ![]() 引用:株式会社リプロネクスト 公式サイト |
会社名 | 株式会社リプロネクスト |
代表者名 | 藤田 献児 |
設立 | 2017年2月 |
住所 | 新潟県新潟市西区小針が丘2-54 2F |
事業内容 | メタバース開発/XRコンテンツ制作/オリジナルVRゴーグル制作/Webマーケティング事業 |
公式ホームページ | https://lipronext.com/ |
リプロネクストは“リアルを届けるWebマーケティング企業”として、メタバース開発/XRコンテンツ制作/オリジナルVRゴーグル制作/Webマーケティング支援を行っています。
官公庁・自治体・教育機関・製造業など様々な業界の実績を持ち、課題に合わせて企画から制作までをサポートしています。
メタバース開発は、目的・ニーズに合わせてプラットフォーム選定からデザイン、機能追加を行い、予算に応じて低コストからメタバースを始められます。
また、同社は「ビジネスでメタバースを活用したい」というユーザーに向けたメディア「メタバースtips(https://metaverse-tips.lipronext.com/ )」を運営し、メタバースに関する情報発信も行なっています。
AVR Japan

ロゴ | ![]() 引用: AVR Japan株式会社 公式サイト |
会社名 | AVRJapan株式会社 |
代表者名 | 代表取締役 立石 雅之 |
設立 | 2016年11月14日 |
資本金 | 1億円 |
資金調達 | 非公開 |
住所 | 〒105-0011 東京都港区芝公園4−4−7 東京タワーメディアセンター3F |
事業内容 | VR / AR / MR / バーチャルプロダクション関連事業コンテンツの企画・開発・運営 |
公式ホームページ | https://avrjapan.com/ |
AVRJapan株式会社は、AR・VRコンテンツ作成サービスを提供する企業です。
AR・VRコンテンツ作成に必要な技術・知識を持ったエキスパートが、クライアントのニーズに合わせたコンテンツの企画・制作を行っています。
■海外の開発パートナー企業との強力なコネクション
NATO軍のコラボレーショントレーニングコンテンツの作成を手掛けるFYND REALITY社と、ESA 及び GE Aviation とのVIPER プロジェクトを行ったMisterine社を中心に、グローバルな開発パートナーと協力体制を築いています。
産業・医療・教育分野における、メタバース空間内でのトレーニング利用など没入型トレーニングに特に強みがあります。
FYND CORE
https://avrjapan.com/core/
海外のメタバース関連企業5選
海外のメタバース関連企業として、以下の5つを紹介します。
- Meta(メタ)
- The Sandbox(ザサンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- ALICE(アリス)
海外の企業も頭に入れておくと、鮮度の高い情報を手に入れられるでしょう。
Meta(メタ)
Meta社は、もとのFacebook社のこと。2021年10月29日に、社名をメタバースに由来する「Meta」と変更し、世界からの注目を集めました。
詳細な情報は、以下のとおりです。
ロゴ | 引用:Meta公式サイト |
会社名 | Meta Platforms, Inc. |
代表者名 | Mark Elliot Zuckerberg |
設立 | 2004年2月 |
資本金 | 1兆ドル以上 |
住所 | 1 Hacker Way Menlo Park, California 94025 |
ミッション | to give people the power to build community and bring the world closer together. |
事業内容 | ソーシャルサービスの提供 |
公式ホームページ | https://about.facebook.com/ja/ |
社名を「Meta」に変更した日、マークザッカーバーグは「10年以内にメタバースを10億人にリーチさせる」ということを発表し、メタバースの時代の到来を告げました。
世界で最先端のメタバースを推し進めていくのは、Meta社でしょう。
この業界において、最も目が離せない企業です。
The Sandbox(ザサンドボックス)
Animoca Brandsは、ブロックチェーンゲーム『The Sandbox』を運営する会社です。
詳細な情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用:Animoca Brands公式サイト |
会社名 | Animoca Brands Corporation Limited |
代表者名 | Yat Siu |
設立 | 2014年 |
資本金 | 情報なし |
住所 | 211 McIlwraith Street, Princes Hill, VIC 3054, Australia |
ミッション | To deliver digital property rights to the world’s gamers and Internet users, thereby creating a new asset class, play-to-earn economies, and a more equitable digital framework contributing to the building of the open metaverse. |
事業内容 | NFT・ブロックチェーンゲームの開発・運営 |
公式ホームページ | https://www.animocabrands.com/ |
Animoca Brandsが運営するNFTゲーム『The Sandbox』は、メタバース上の土地を購入可能。
大企業などが土地を買い、購入したメタバース上の土地でイベントを開催するなどしています。
今後、『The Sandbox』の土地がどのようにしてビジネスに活用されていくのかに注目しておくことで、メタバースの具体的な活用方法が見えてくるでしょう。
Decentraland(ディセントラランド)
カリフォルニアを拠点としている非営利団体の「Decentraland Foundation」は、NFTゲーム『Decentraland』を運営しています。
詳細な情報は以下のとおり。
ロゴ | 引用: Decentraland公式サイト |
団体名 | Decentraland Foundation |
代表者名 | Esteban Ordano |
設立 | 2017年 |
住所 | California |
ミッション | 情報なし |
事業内容 | NFT・ブロックチェーンゲームの開発・運営 |
公式ホームページ | https://decentraland.org/ |
『Decentraland』では、メタバース空間を楽しめます。
その空間のなかには美術館があったり、自分で建造物を作ったりもできるのです。
まさに、現実さながらの仮想空間を楽しめるのがDecentraland。
ゲストモードを利用することで、無料でプレイもできますよ。
Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
Sky Mavisは、ブロックチェーンゲームである『Axie Infinity』を運営している会社です。
詳細情報は、以下のとおり。
ロゴ | 引用: Sky Mavis公式サイト |
会社名 | Sky Mavis |
代表者名 | Trung Nguyen |
設立 | 2018年 |
資本金 | 情報なし |
住所 | Ho Chi Minh City, NA – Vietnam, Vietnam |
ミッション | 情報なし |
事業内容 | NFT・ブロックチェーンゲームの開発・運営マーケットプレイスの運営等 |
公式ホームページ | https://www.skymavis.com/ |
Sky Mavisが運営する『Axie Infinity』は「お金が稼げるゲーム」として有名であり、フィリピンでは『Axie Infinity』をプレイすることで生活している人がいるほどです。
ベトナムの会社が運営しているため東南アジアでの人気が大きいですが、今後も人気が広がる予想。
いまのうちに参入しておくといいかもしれません。
ALICE(アリス)
Antler Interactiveは、ブロックチェーンゲーム『MyNeighborAlice』を運営している会社。
詳細情報は以下のとおりです。
ロゴ | 引用: Antler Interactive公式サイト |
会社名 | Antler Interactive |
代表者名 | 武樋恒 |
設立 | 2016 |
資本金 | 情報なし |
住所 | Stockholm, Sweden |
ミッション | to pave the way for other studios at the forefront of technology and producing games for the future. |
事業内容 | NFT・ブロックチェーンゲームの開発・運営 |
公式ホームページ | https://www.antlerinteractive.com/ |
Antler Interactiveはさまざまなゲームをリリースしていますが、そのなかでも『MyNeighborAlice』は日本でも大注目を集めることになるであろうNFTゲーム。
なんと、このゲームは「あつまれどうぶつの森」をモチーフに作られたといわれているのです。
ゲーム内で使用されている仮想通貨がまだ日本国内取引所で取り扱われていないのですが、海外の取引所を介することで遊べるため、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後に
日本国内はもちろん、世界中の企業がメタバース事業へと参入しはじめています。
いまはまだ企業が参入しているだけかもしれませんが、これからどんどん個人がメタバースへと参入していき、早めに参入した人ほどさまざまな恩恵を受けることになりそうです。
早めにメタバースに参入するためには、常に情報を取り続けることが大事。
今回紹介した企業が発表する情報などには、ぜひ注目しておくといいでしょう。
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