箕輪厚介氏編集の雑誌「サウナランド」が2021年4月、NFT化してオークションに出されました。
最近SNS上でも、投資家たちが騒ぎ立てている「NFT」。
NFTが近頃の流行であることは明らかです。
それでは「サウナランド」の編集者である箕輪厚介氏が、電子書籍のFNT化に取り組んだ理由は一体なんでしょうか?
今回は、NFT化した箕輪厚介氏編集の雑誌「サウナランド」がなぜ注目されてたのかを知りたい人に向け、注目をあびた理由と、NFTの今後の可能性を解説します。
Contents
「サウナランド」の電子書籍出版権がNFTとして販売
箕輪厚介氏が編集した「サウナランド」の電子書籍がNFT化したというニュースが注目を浴びました。
そもそも、「サウナランド」とはなにかをご存知でしょうか?
サウナランドとは?
クラウドファンディングを活用して創作された、箕輪厚介氏編集のサウナ雑誌です。
代官山蔦屋書店では発売予約が殺到し、メルカリでは定価の2倍の価値をつけて転売された「サウナランド」は、サウナ好きの心を射止めた輝かしい功績を持ちます。
「サウナのバイブル」と言っても過言ではないでしょう。
そんな「サウナランド」が2021年4月26日、NFT化として1点限定でオークション販売されたことが、注目を浴びました。
NFTとは?
NFTとは、所有者情報が記載されている、唯一無二のデジタルトークンを意味します。
代替不可能な性質を持つため、同じ価値を持つもの世の中に存在しません。
所有者情報が記入されていないビットコインなどとは違い、ブロックチェーン上に売買履歴が記録されるため、本物であることを証明できる仕組みです。
NFT化が進んでいるのは特にアートの分野で、所有者を明確にできることに経済的価値を見出した人が購入をしています。
ただしほとんどの場合、著作権は譲られないのが注意点です。
今回の「サウナランド」の電子書籍も、NFT化されたのは出版権であり、著作権は譲られていません。
サウナランドが高額で落札されたことが話題に
「サウナランド」は2021年5月21日、オークション販売にてToshiaki Takaseさんにより落札されました。
落札価格は約2,761,935円。
電子書籍のNFTとして、最高レベルの落札金額だと言われています。
「サウナランド」NFT 所有者は、電子書籍の出版・販売ができる商用利用権が与えられています。
ただし、著作権や商標権、その他知的財産権は譲渡されていません。
また、紙面雑誌での出版・販売や、電子書籍データの一部のみの出版・販売は禁じられているなど、一定のルールに従って利用する必要があります。
Toshiaki Takaseさんが今後、どのようにサウナランドのNFTを利用していくのか、注目が集まりました。
出版権落札者のその後の活用法
落札者であるToshiaki Takaseさんの活用法について、見ていきましょう。
2021年10月現在、まだ出版権を利用しておらず、仲間を集めて活用法を決めていくという意思を本人のTwitterにて明記しました。
『サウナランドのNFTを落札したはいいものの、どうしようか悩みまくって、一人では何もできないことに気がつき仲間集めしたいと思いました
最高にクールなサウナランドで、最高にクールなNFTを活用した遊びをやりましょう。
新しい電子書籍体験一緒に作りたい人!!!!
引用:Toshi | gm#4300 (@toshiaki_takase)』
現在では独自のコミュニティーを作成し、メンバーだけが参加できる環境で「サウナランド」を活用した「最高にクールなNFTを活用した遊び」をするために活動しています。
>>https://discord.com/invite/M8k4bnAh5P
エンタメ業界に広がるNFTブーム
NFTは電子書籍以外にも、アニメや アイドル、スポーツなどと掛け合わせて広がっています。
【関連記事】国内のNFT活用事例はこちらの記事で詳しくご紹介しています
このような事例から、ジャンルを問わないエンタメコンテンツが、今後もNFTとしてマネタイズされていく可能性は高いと言えるでしょう。
こうしている間にも、NFT化される事例は日々増えています。
特にクリエイターはこのNFTブームに乗ることで、自分の作品やコンテンツをマネタイズできるチャンスと言えます。
今後NFTがさらに勢いを見せてくることは明らかです。
今回、ビジネス芸人として有名な箕輪厚介氏が「サウナランド」でNFTに参入した背景からも、今後はNFTの流行りが加速することが予想できます。
サウナランド×NFTから考えるNFTビジネス
2021年に入り、NFTが一気に盛り上がりを見せ始めました。
今回「サウナランド」の電子書籍出版権がNFTとして話題となり、改めてNFTの存在が世間に知れ渡るきっかけともなったでしょう。
電子書籍出版権が最終的に約276万円という大きな額で落札されたというニュースは、NFTについて知識のなかった人にとって、衝撃的だったはずです。
「サウナランド」電子書籍が1点ものとして市場に出たからとは言え、出版権のついたNFTでなければ、これほどの価値はつかなかったでしょう。
NFTビジネスは一見すると大人の遊び
NFTの発行では、多くの場合アートが対象となっています。
一見すると、可愛らしいイラスト1つの購入に他ならないこともしばしば。
しかし蓋を開けてみると、イラスト1枚に数百万円という価値が付帯されているのがNFTのビジネスです。
今回の「サウナランド」も同様です。
電子書籍となったサウナ雑誌に1つに約276万円という価値がついたというのは、一見するとおかしな話でしょう。
しかし、権利をNFT化できることに、ビジネスが成り立つ理由が組み立てられたと考えられます。
NFTは企画力が求められるビジネス
「一見すると大人の遊び」と称したのには、理由があります。
NFTはさまざまな形で成り立っているビジネスで、そこには企画力が求められるのが特徴です。
例えば、「コンポーザブルNFT」はまさに、遊び感覚のNFTと言えるでしょう。
コンポーザブルNFTでは、ゲームのキャラクターやその装備の組み合わせる運用をNFT化しています。
コンポーザブルNFTであるアイテムを所有しているかどうかで、パフォーマンスや性能が変わるという仕組みです。
NFTはこのように、ゲームにすら取り入れられるビジネスになりました。
今回「サウナランド」を落札したToshiaki Takaseさんも、「NFTを活用した遊びをしよう!」とツイートしています。
NFTはまさに、巨額が動きうる大人の遊びであると言えるでしょう。
NFTの可能性が広がることは明らか
この記事では、箕輪厚介氏が編集した雑誌「サウナランド」の電子書籍がNFT化し、約276万円で落札されたことをお伝えしました。
NFT化することで、電子書籍を大きな金額でマネタイズできたという一例だったと言えるでしょう。
NFTをうまく活用することで、購入者・販売者ともに可能性は広がっています。
ただし、NFT単体では、所有者をであることを証明できるデジタルトークンでしかありません。
価値を生み出せるかどうかは、所有者の活用方法次第です。
今回「サウナランド」のNFTを落札したToshiaki Takaseさんは、まだ出版権を利用していません。
この出版権をどのように利用していくのか、世間の期待は膨らみます。
今後の彼の動向には、注目していきたいところです。