リップル(XRP)は、近年人気が高まっている仮想通貨の一つ。
仮想通貨の中では「時価総額第7位」を誇っており、今後の動向にも注目が集まっています。
仮想通貨に興味のある方の中には、「リップルの存在を知っているけれど、詳しいことまではわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リップルについてわかりやすく解説しました。
リップルの購入を検討している方は、参考にしてみてください。
Contents
リップル(XRP)とは

通貨名 | リップル(ripple) |
通貨記号 | XRP |
提唱者 | Ripple,Inc. |
マイニング | なし |
発行上限数 | 1,000億枚 |
公式サイト | https://ripple.com |
ホワイトペーパー | https://ripple.com/files/ripple_consensus_whitepaper.pdf |
承認方式 | PoC |
発行日 | 2012年 |
リップル(XRP)とは、アメリカのサンフランシスコに本社を置く企業「Ripple,Inc.(リップル社)」が発行する送金・決済システムです。
そのプラットフォーム上で使われている通貨「XRP」のことを通称「リップル」と呼んでいます。
2021年9月時点で時価総額は5兆円を超え、仮想通貨の中で第7位の規模に位置付けられています。
発行上限枚数は1,000億枚と定められており、現在ではすべて発行済みです。
リップルの他の暗号通貨との違い

暗号通貨は数多くありますが、リップルには明確に他の暗号通貨との違いがあります。
ここでは、他の暗号通貨との違いを解説しましょう。
送金スピードが早い
リップルは、送金スピードが高い評価を受けています。
ビットコインの場合、平均で10分程度の送金時間がかかるのに対し、リップルの場合はわずか3秒程度。
アメリカとメキシコ間で行われた送金実験では、たった2分で送金が完了した事例が報告されています。
また、送金手数料が0.001ドル程度〜と、非常に安いことも特徴です。
従来の国際送金では、高額な手数料に加えて、数日間の送金時間がかかっていました。
リップルを利用することで、現在よりも圧倒的にスムーズに国際送金ができるようになります。
リップルは国際送金システムの評価が高いことから、すでに世界中の金融機関と提携しています。
下記に記載したのは、リップルが提携している金融機関の一例です。
- みずほフィナンシャルグループ
- SBIホールディングス
- 三菱UFJ銀行
- イングランド銀行
- バンク・オブ・アメリカ
- オーストラリア・ニュージーランド銀行
- タイ銀行
企業が管理している
ビットコインやイーサリアムを含めて、一般的な仮想通貨の特徴は「管理者がいない」ということにあります。
ユーザー同士が監視し合うことにより、管理・運営を行なっているのが特徴。
一方でリップルは、リップル社によって管理・運営されており「中央集権型」です。
中央集権型のメリットとしては、素早い意思決定や行動ができることにあるでしょう。
リップル社が管理していることにより、他の仮想通貨に比べて圧倒的に早い送金スピードを実現させています。
また、すでに世界各地200以上の金融機関・企業と提携できているのは、リップル社への信頼によるものと考えられるでしょう。
ただし、一企業がすべてのデータを管理しているため、悪質なハッカーから攻撃を受けると、情報漏洩する可能性もあります。
さらに、「リップル社の動向によって価格が左右されやすい」というデメリットも挙げられています。
リップルの発行枚数が多い理由
ビットコインの上限発行枚数が2,100万枚であるのに対し、リップルの上限発行枚数は1,000億枚です。
その差は約4,700倍。
これだけリップルの発行枚数が多い理由は、国際送金市場で使われることを前提としているから。
将来的には、国際送金で基軸通貨として扱われることを目標にしているため、発行枚数が多くなっています。
ただし、リップルは国際送金のシステム内で使用されるたびに少しずつ削減していく仕組みです。
そのため、徐々に流通枚数が減り、価値が高まっていく可能性が考えられるでしょう。
実際にリップルが買える仮想通貨取引所比較一覧
Coincheck
【入金手数料】銀行振込:無料、コンビニ入金:770~1,018円、クイック入金:770~1,018円
【出金手数料】407円
【取引手数料】取引所:無料
販売所:スプレッド
【送金手数料】0.15XRP
【最低取引額】取引所:500円、販売所:500円
【運営母体】コインチェック株式会社
【取り扱い銘柄数】17種類
bitFlyer
【入金手数料】住信SBIネット銀行からの入金:無料、住信SBIネット銀行以外からの入金:330円
【出金手数料】三井住友銀行:220円(3万円未満)・440円(3万円以上)
三井住友銀行以外:550円(3万円未満)・770円(3万円以上)
【取引手数料】取引所:無料
販売所:スプレッド
【送金手数料】無料
【最低取引額】取引所:0.000001XRP
販売所:0.000001XRP
【運営母体】株式会社bitFlyer
【取り扱い銘柄数】13種類
bitbank
【入金手数料】銀行振込:無料(銀行手数料自己負担)
【出金手数料】550円(3万円未満)、770円(3万円以上)
【取引手数料】取引所:-0.02%(Maker)・0.12%(Taker)
販売所:スプレッド
【送金手数料】0.15XRP
【最低取引額】取引所:0.0001XRP
販売所:0.0001XRP
【運営母体】ビットバンク株式会社
【取り扱い銘柄数】9種類
GMOコイン
【入金手数料】無料
【出金手数料】無料
【取引手数料】取引所:-0.01%(Maker)・0.05%(Taker)
販売所:スプレッド
【送金手数料】無料
【最低取引額】取引所:1XRP、販売所:1XRP
【運営母体】GMOコイン株式会社
【取り扱い銘柄数】13種類
DMM Bitcoin
【入金手数料】銀行振込:無料(銀行手数料自己負担)、クイック入金:無料
【出金手数料】無料
【取引手数料】取引所:無料
販売所:スプレッド
【送金手数料】無料
【最低取引額】取引所:-
販売所:10XRP
【運営母体】株式会社DMM bitcoin
【取り扱い銘柄数】12種類
Huobi JAPAN
【入金手数料】クイック入金:無料、銀行振込/ペイジー入金/コンビニ入金:手数料自己負担
【出金手数料】330円
【取引手数料】取引所:0.012~0.15%(Maker)・0.036~0.15%(Taker)
販売所:スプレッド
【送金手数料】0.1XRP
【最低取引額】取引所:0.1XRP
販売所:0.1XRP
【運営母体】フォビジャパン株式会社
【取り扱い銘柄数】11種類
TAOTAO
【入金手数料】無料
【出金手数料】無料
【取引手数料】無料
【送金手数料】無料
【最低取引額】取引所:-
販売所:1XRP
【運営母体】Tao Tao株式会社
【取り扱い銘柄数】5種類
BIT Point
【入金手数料】銀行振込:無料(銀行手数料は自己負担)、即時入金:無料
【出金手数料】振込手数料のみ自己負担
【取引手数料】取引所:無料
販売所:スプレッド
【送金手数料】無料
【最低取引額】取引所:0.01XRP
販売所:500円(買注文の場合)or0.000001XRP(売注文の場合)
【運営母体】株式会社ビットポイントジャパン
【取り扱い銘柄数】7種類
リップルでできること

リップルの国際送金サービスは、高速かつ低コストのため、将来的に「ブリッジ通貨」にすることを目指しています。
※ブリッジ通貨とは…2つの法定通貨間の橋渡しになる通貨のこと。例えば、日本からアメリカに送金する際には、一度リップルに両替された後、送金先で米ドルへと変換されます。
このように、リップルをブリッジ通貨として利用することで、従来よりも低コスト・かつ高速で国際間のお金の取引が行われるのです。
今後、リップルの提携先金融機関が増えるにつれて、大規模なレベルで国際送金をスムーズに行えるようになる可能性があります。
リップルの課題
リップルの課題には、「どれだけ国際送金サービスとして普及させられるか」という点が挙げられるでしょう。
ベルギーにある非営利組織「SWIFT(国際銀行間金融通信協会)は、現行の国際送金を一手に担っており、リップルのライバルと言えます。
提携金融機関が着実に増えているリップルですが、まだまだ日常的に使われるほど普及しているとはいえず、実験段階です。
従来型の国際送金サービスを退けて、普及率を高めるのが今後の課題と言えるでしょう。
リップルの仕組み
リップルに採用されている承認システムは、「PoC(Proof of Consensus)と呼ばれています。
リップルに関するデータ処理をリップル社内のサーバーで処理し、「バリデーター」という承認者が確認しています。
※バリデーター…入力されたデータが、規定の文法に沿って記載されているか確認する人や機能のこと。
また、多くの仮想通貨ではブロックチェーン技術が使われているのに対し、リップルではブロックチェーンを使用していません。
他の仮想通貨に比べると、現行の金融機関に近い形なのがリップルなのです。
リップルの発行量と半減期
1,000億枚すべてのリップルは発行済みですが、価格の暴落を防ぐ目的で半分以上をリップル社が管理しており、毎月1日に10億枚ずつ市場に出されています。
また、リップルには、流通量が半減する「半減期」がありません。
理由としては、ビットコインのようなマイニングがないためです。
リップルの価格推移

以下、リップルの価格推移を表にまとめました。
年月 | 価格(1XRPあたり) |
2017年3月 | 1円 |
2017年6月 | 30円 |
2017年12月 | 109円 |
2018年1月7日 | 376円 |
2019年5月31日 | 48円 |
2020年4月15日 | 19円 |
2021年8月 | 140円 |
2021年10月 | 105円 |
以上のように、短期間で価格変動が大きい状態です。
現在は価格が落ち着いており、将来性を見込むなら買い時とも言えるでしょう。
リップルの今後
リップルは、時価総額の高さや国際送金の優秀さを考慮すると、将来性の高い仮想通貨と言えます。
今後、提携先の金融機関や企業が増えるにつれて、私たちの日常でも使われるようになっていくでしょう。
日常的に使われるようになった場合、「投機」ではなく「実需」となります。
その結果、リップルの価値はますます高まることが予想できるでしょう。
終わりに
今回は、人気の高まっている仮想通貨「リップル」について解説しました。
リップルは、他の仮想通貨と異なる機能を備えています。
今後リップル社の活躍により、さらに世界的な規模で使用されることが予想できるでしょう。
現在は価格が下がっているため、今のうちに購入しておくと、将来大きく値上がりする可能性があります。
購入を検討している方は、これからの価格推移に注目しておきましょう。