「NFTの意味」すら知らなかった私が、なんとか販売開始できた話
NFT コレクション Yokai Metoropolis より

こんにちは。NFTクリエイターのKASHUです。この記事では、私がNFTの世界に参入するまでのストーリーをご紹介します。これからNFTアートの制作を始めたい方に、少しでも参考になれば幸いです。

遠回りしながらも、なんとかNFTのコレクションを開設し、最近は「ファンアート」や「ギブアウェイ」などにチャレンジできるまでにパワーアップしました。

NFTを絵画の「原画販売」と勘違い

Non-Fungible Token=代替不可能なデータ

私がNFTという言葉を知ったのは、2021年の年明け頃です。ちらほら英語圏のクリエイターが、自分のNFTアートをTwitterで宣伝するのを目にしたのがきっかけです。

この当時、まだ日本語のアカウントでNFTについて発信する人も少なく、のちにNFTが話題をさらうことになるとは、想像もできませんでした。

それでも言葉の響きが気になり、一応「NFTの意味」を英語辞典で調べました。

ざっくりと「代替不可能なもの」だと分かったのですが、シンプルに「絵画の原画販売」と勘違いしてしまったのです。結果、その認識のままNFTに手を出さず、数か月もの間スルーしてしまいました。

Non-Fungible Token』3つの頭文字がそろって「非代替性トークン」になる!

NFTの「NF…」の部分が、Non-fungibleの略であり、「唯一無二」とも訳すことができます。それを受け、唯一無二のアートといえば「絵画の原画販売か…」と曲解してしまったというわけです。

言葉通りに捉えれば、絵画作品の原画が Non-fungible なのは事実です。しかしながら私は「NF…」に続く「T」にあたる Token(トークンという用語を軽視していました。

トークンとは、普通に翻訳すると「しるし」「記念品」という意味です。

ところがIT業界では、他にも色んな意味で知られる用語だったのです。その1例として、ブロックチェーン技術が用いられた「暗号資産やNFT」などのデジタルデータも、トークンと呼ばれていることを知りました。

『ソフトバンクニュース』【トークン】〜1分で分かるキーワード #19

私自身、英語学習者として、これまでにTokenという英単語を何度も目にしてきました。しかしながら、言葉の一面のみを見ていたせいで、開きかけていたNFTへの扉を自ら閉めてしまったのです。

まとめるとNFTとは、単なる唯一無二ではなく、「非代替性トークン」というデジタルデータのことなのです。

◎NFTとは? “誰でもわかるNFT” 仕組みから将来性まで徹底解説!

「高額落札」のニュースを知り、あわててNFTに参入

Winning bid は「落札」や「落札額」を意味します。

その後、NFTがネットだけでなくTVでも紹介され始めました。

Twitter創業者のツイートが数億円で落札、子供の描いた夏休みの宿題が数百万円で落札…などのニュースが人々を驚かせ、NFTという物が非常に高値で売買されているらしい…ということが知れ渡りました。

【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか

ようやく私も、NFTが「デジタルアートなのに複製できない物」であることを認識しました。そう気付いた直後、私はすぐに暗号資産の口座をつくり、その翌週には自分のNFTコレクションを開設していました。

暗号資産取引所は、Coincheckをチョイス

NFTを始めるまでイーサリアムを知りませんでした。

NFTアートを販売するには、暗号資産取引所で口座を開設し、NFTマーケットプレイスに出品するという流れが基本です。

私は、Coincheckで口座開設→ MetaMask へ暗号資産を送金→ Opensea でNFTを出品という手順を踏みました。

なぜ Coincheck を選んだのかというと、単純に使っている人が多いと思ったからです。また、本人確認などの手続きがWEB上で完結できるという手軽さも魅力でした。

調べれば、他社の取引所を勧める記事もありました。手数料などの面で、会社によってメリット、デメリットがあるようです。

しかしながら、当時は「NFT開設」と「Coincheck」がセットになった情報が多く見られ、安心できると感じられた Coincheck を選択しました。

ちなみに私は、元々スマホ決済すら全く使わず、暗号資産(仮想通貨)というジャンルにも抵抗感をもっていました。しかしながら、自分の作品を売るための機会であれば、いきなり飛び込んでいくことが出来ました。

【5分でわかる】Coincheck(コインチェック)の口座開設方法

Openseaでコレクションを開設する場合、初回の出品時に「ガス代」と呼ばれる手数料がかかります。私の場合、結果的に¥17000程度のガス代がかかりました。

始め、「¥3000くらいで出品できた」というブログ記事を真に受け、¥3000分のイーサリアムを購入しました。そしてそれをMetaMask に送金し、いよいよ作品を出品するところまでたどり着きました。

【Ethereum(イーサリアム)ウォレット】MetaMask(メタマスク)の使い方紹介!

ところが、いざ出品ボタンを押しても「資金が足りない」と表示され、出品できなかったのです。

そこには、ガス代として必要なイーサリアムが、ドルの価格でも表示されていました。その額は、$100を超えていて、明らかに¥3000よりも数倍以上の金額が必要なのが分かりました。

その後、追加でイーサリアムを購入し、同じように出品を試みましたが、また資金不足で出品できませんでした。なんと、今度はガス代が$200を超えていたのです。その後、小まめに金額をチェックしても、その周辺のレートを推移したままでした。

この程度でNFTを諦めはしませんでしたが、ガス代のかからない「ポリゴン」での出品に切り替えようかと検討し始めました。

【完全初心者OK】イーサリアムとポリゴンの違いを3ステップで簡単に解説

すると、週が替わって日曜日になると、ガス代が少し下がっていました。そして夕方に$100を下回ったので、そのタイミングで出品ボタンを押すことにしました。無事、コレクションを開設することができたのです。

これらは、あくまで2021年の10月に私がNFTに参入した時点での話です。また、当時の私は一刻も早くNFTを始めたかったので、スピードを重視していました。

現在はガス代が安くする為の細かな情報も増えてきています。それらも参考にしつつ、ご自身が何を優先するのかを考えたうえでスタートしてみてください。

【保存版】OpenSeaでガス代が発生するタイミング|ガス代を安くする方法も教えます!

「デジタル作品=価値がつかない」という思い込み

1枚1枚が世界にひとつの芸術作品!

私は、ギャラリーなどで開催される展覧会に出展するとき、ある悩みがありました。油絵やアクリル絵の具で描かれた「原画作品」の方がデジタル作品よりも価値があるのでは?…と思い悩んでいたのです。

念のためですが、仕事としてイラストをクライアントに納品する場合、あくまで掲載料としてギャラが発生します。よって、原画や著作権を売るわけではないので、デジタルとアナログの間に価値の差は生じません。

しかしながら、個人の商品として販売する際に、「絵画の原画」の価値が最大限に高まるという見方もできます。

なぜなら原画には、世界に1つだけ存在するという希少性があり、絵画の販売とは、唯一無二の作品を売ることを意味するからです。

何枚でもコピーできるデジタルイラストの価値とは?

対してデジタル作品の場合、ギャラリーでは「プリントアウトしたコピー品」での販売が基本です。よって、複製可能な作品を額に入れても、数万~数十万円の値段をつけて販売するのは無理では?…という考えに支配されていました。

よって、ポストカードやポスターとして、せいぜい数千円以内で販売する人も多かったです。(※ギャラリー等での物販の場合)

だからこそNFTには、革命的な可能性が秘められています。

なぜなら、デジタルデータに「唯一無二の価値」を持たせることができるようになったからです。しかも、作品が転売されるたびに作者にロイヤリティが還元されるという、クリエイターにとって歓迎すべき条件が揃っています。

NFT参入後の、いくつかの転機

アート志向から「アイコン」路線へ

前回の記事でも触れましたが、現在はPFPに特化してNFTを作り続けています。PFPとはいわゆる「アイコン画像」のことをいいます。当初は、手持ちのイラストの中で「芸術的価値」のありそうな作品を出品していました。

今思うと、漠然とアート志向で売り出す方向性でプランしていました。

しかしながら、売れているNFTアートの共通点として「正方形の画像」&「キャラの顔」などを共通モチーフにしている傾向に、だんだんと気付いていきました。

そして、NFTアートの売り上げランキングを見ても、「NFTアーティスト=アイコン職人」とも呼べる状況にも確信が持てるようにもなりました。

NFTアートをアイコンに設定するとフォロワーがどんどん増える!《購入して試す価値アリ》

それからは、アイコン路線に一気に鞍替えしました。一度出品した「キャラの全身像イラスト」も、「バストショットのイラスト」に作り替えて再出品するなど、徹底した路線変更を試みています。

アート作品として高額落札される物珍しさが注目されたフェーズから、実際にユーザーがNFTを活用できる方向へ歴史が切り替わったようです。すなわち、希少性から利便性への移行です。

私の場合、「アイコン職人」という縛りがあることで、コレクションに統一感がもたらされるという効用が得られました。

二次創作(ファンアート)への挑戦

『Crypto Ninja』は二次創作が自由に認められている

さらに最近は、CryptoNinja の二次創作(ファンアート)にもチャレンジしています。特にコレクションを新設せず、現行の自分のコレクション内に少しずつ投入しています。

もともと私の展開するYokai Metropolisは、妖怪や侍をテーマにしたコレクションです。よって、CryptoNinjaのキャラが混じっても、驚くほど違和感がありません。

CryptoNinjaのガイドラインでは、ファンアートを出品後、それぞれのキャラの「オリジナル版のオーナー」にプレゼントすることが推奨されています。

そこで、ギブアウェイという機能を初めて使いました。ギブアウェイ(Giveaway)とは、NFTの無料提供を意味し、Openseaの操作画面ではTransferと表示されています。

【完全版】Giveaway、エアドロップでNFTを無料でもらう方法

また、エアードロップとも呼ばれています。この際、わずかですが、ガス代が発生するなど、いまだに知らないことも学べたので、ファンアートを作る意義は大いにありました。

開設から1年近くかかりましたが、やっと形だけでもコレクションらしき物になってきたのかなと思います。次の目標としては、NFTアートをもっとビジネスとして成立させていくことをテーマに掲げていきたいです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。