Contents
NFTの始まり
NFTは2021年2,3月ごろから国内でも話題となってきたと思います。
しかし、NFT自体が初めて登場したのは2017年です。
本記事では、国内でNFTが話題となった取引事例を紹介していきたいと思います。
なぜ急にNFTが話題になったのか
1:NBA Top Shot

2021年2月22日に、NBA Top Shotで当たるレブロン・ジェームスによるスラムダンク・シュートの映像などが付属したNFTトレーディングカードが約2270万円で取引されました。
NBA Top Shotは、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)から公式ライセンスを受けているNFTトレーディングカードです。
購入者はNBAの試合のハイライト動画や写真、試合データが付属したNFTを入手できます。
また、NBA Top Shotを運営しているDapper Labsは、同年3月末にバスケットボール界のレジェンドであるマイケル・ジョーダンや、ケビン・デュラントなどの多くの長名人やVCなどに、評価額26億ドルで3億500万ドル(約340億円)の資金調達をしています。
NBA Top Shot公式HP:https://nbatopshot.com/
参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/41005/1/1/1
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a3548bd58c353cd102afdd7425333cfd982b8a0
2:Beeple

2021年3月11日(現地時間)に、デジタルアーティストであるBeeple(本名:マイク・ヴィンケルマン)が5000日間(約13年間)かけて制作したデジタルアート作品「Everydays – The First 5000 Days」がオークションハウスChristie’sにて約75億円で取引されました。
この取引で「NFT」を知った人は多いかと思います。
また、この取引によりNFT×アートの可能性が可視化され、多くのアーティストがNFT作品を出品するようになりました。
参照:https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/23735
Beeple公式HP:https://www.beeple-crap.com/
3:ジャック・ドーシー氏 ツイート

2021年3月22日(現地時間)に、米Twitterと米SquareのCEOを務めるジャック・ドーシー氏が、Twitter上で史上初となるツイートをNFTマーケットプレイスのValuableに出品し、約3億1640万円で取引されました。
※この売り上げは、アフリカ地域支援の非営利団体GiveDirectlyに全額寄付したそうです。
この取引が行われるまでは、アートやトレーディングカードなどの高額取引が話題となっており、NFTとはなんだ!?という人が多かったと思います。
また、このジャック・ドーシー氏のツイートが高額で取引されたことによって、なぜこんなものが高額で取引されるのか、どんな価値があるのか、と大衆からNFTというワードがさらに注目され、日本でも話題となったのです。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/23/news059.html
ジャック・ドーシー氏 Twitterアカウント:https://twitter.com/jack
4:CryptoPunks

2021年3月10日に、一万種類あるキャラクターの内の1キャラクター(#7804)が約8億1400万円で落札されました。
クリプトパンクは、アルゴリズムで生成された24×24ピクセルのアート画像で、ニューヨークのソフトウェア会社Larva Labsが2017年に公開しました。1万体の所有権はすべて、イーサリアムのブロックチェーンに記録され、その希少性が担保されています。
参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/40287
CrptoPunks公式HP:https://www.larvalabs.com/cryptopunks
5:Axie

2021年2月8日に、「アクシー(Axie)」と呼ばれる仮想の生き物を育成し、戦うブロックチェーンゲーム内のNFTを使った仮想区画が約1億6000万円で取引されました。
参照:https://www.coindeskjapan.com/99039/
Axie公式HP:https://axieinfinity.com/
6:ニャンキャット

2021年2月19日、ミーム画像「ニャンキャット(Nyan Cat)」のNFTがNFTマーケットプレイス「Foundation」で約6300万円で取引されました。
クリス・トーレスは限定バージョンのニャンキャットのGIF画像を、オークションサイトFoundationに出品しました。その後入札争いが行われ、最終的には匿名ユーザーによりイーサリアムを用いて購入されました。
参照:https://www.coindeskjapan.com/100545/
7:イーロンマスク妻 Grimes

イーロン・マスク氏の妻でアーティストのGrimesが10点の映像作品を48時間限定で、NFTマーケットプレイス「Nifty Gateway」に出品。約6億4000万円で取引されました。
売り上げの一部を炭素排出量の削減を専門とするNGO、Carbon180に寄付するとしています。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/02/news098.html
8:3LAU

EDMアーティストである3LAUが、33個のアルバムをNFTとして販売し、合計約12億6000万円で取引されました。
NFT所有者には、これまで公開されていなかった音楽へのアクセス権や、特別に作られる楽曲の方向性を選択することで彼とコラボレーションする権利などの特典を提供しています。
参照:http://vc.morningstar.co.jp/008326.html
3LAU公式HP:https://3lau.com/
9:せきぐちあいみ

世界的VRアーティストであるせきぐちあいみさんのVRアート作品『Alternate dimension 幻想絢爛』が2021年3月25日、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで約1,300万円で落札されました。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/25/news079.html
せきぐちあいみ公式HP:https://www.creativevillage.ne.jp/lp/aimi_sekiguchi/
10:サウナランド

NFT事業やブロックチェーンを活用したクラウドファンディングサイト「FiNANCiE」を提供する株式会社フィナンシェが、NFT事業において箕輪厚介編集長のサウナ専門雑誌「サウナランド」の電子書籍の所有権と、電子書籍を出版・販売できる商用利用権付きでNFTマーケットプレイスのOpenseaに出品し、2021年5月11日に約276万円で落札されました。
参照:https://www.neweconomy.jp/posts/116028
特設サイト:https://nftoasis.io/saunaland/index.html
最後に
本記事では、話題となった数々のNFT高額取引事例をご紹介させていただきましたが、これらはあくまで一部です。
最近は、2021年2,3月に比べると取引量は落ち着いてきましたが、これからもNFT分野に参入してくる業種・業界や、NFTの新たな活用方法などは出てくると思います。
情報収集を欠かさずに市場を把握していけば、より一層NFTへの理解を深めることができるのではないでしょうか。
これからも話題となるような取引がありましたら、ご紹介していこうと思います。