イーサリアムのガス代とは?安い時間帯やリアルタイムのチャート確認方法、計算方法を紹介

2025年現在、イーサリアムのガス代(手数料)は「L2ロールアップの普及で安くなった」と言われつつも、ネットワークの混雑や市場の思惑で数分単位で変動します。

NFTをミントするときに5ドル台だった手数料が、人気コレクション発売直後に50ドルを超える──そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ガス代の仕組みと計算方法を基礎から整理しつつ、リアルタイムで手数料を確認できるチャートや、実際にガス代が安くなりやすい時間帯をデータで検証します。

ガス代を抑えて賢くトランザクションを発行したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

イーサリアムのガス代とは?

NFTのデータやブロックチェーンゲームのデータのほとんどは、イーサリアム上で管理されています。

イーサリアムではブロックチェーンという台帳のようなものに、「いつ、誰が、誰に、何を、いくら支払った」という情報を記録しています。イーサリアムのみならずNFTも同様にブロックチェーン上で、取引情報を管理しています。

イーサリアムではどこかの個人や企業がデータベースを管理しているわけではなく、パブリックなブロックチェーンで情報を管理しています。これにより、誰もデータを書き換えたりできなくなっています。

パブリックなブロックチェーン情報管理のため、ブロックチェーンに記録をする上で、データを正しいと承認する「マイナー(採掘者)」と呼ばれる人たちが存在します。このマイナーに支払われる手数料が「ガス代」と呼ばれています。

ガス代ってどんな時に発生する?

ガス代が発生するタイミングは、「マイナー(採掘者)」(ブロックチェーンのデータの正しさを確認している人たち)が仕事をした際に発生する手数料になります。

具体的には、

  • NFTのデータの更新(アイテム名の変更、所有者の変更…)
  • NFTマーケットでNFTを買う
  • NFTマーケットでNFTを売る
  • NFTを誰かに送る
  • 新しいNFTを発行する(ゲーム運営側が支払うことが多い)
  • 自分のウォレットから他人にETHを送金する

などこういった際にガス代が発生します。

なぜガス代が必要?

イーサリアムのブロックチェーンでは1秒あたりに承認できる情報の処理量が決まっています。
そのため1秒あたりの申請数が処理数の上限を超えると、申請が溜まっていくことになります。

溜まっていく情報は申請された順番通りに処理する訳ではなくかけられた申請されたタイミングで提示された金額によって処理の優先順位が決まります。

つまりガス代はマイナーの稼働にかかる最低限の手数料という役割だけでなく、処理の優先度を決める役割も兼ねていると言えます。

実は、現在イーサリアムで処理されるデータのほとんどは金融系の情報処理です。

一つ例を挙げると、分散型金融のDeFiというETHやその他のトークンを貸し借りできる仕組みが存在しています。ここで多くの取引が行われている背景としては、通貨を貸し出すことで高額の利子を得る場合があるからです。そのため利用者が殺到するのです。

ガス代の安い時間帯は?

イーサリアムのガス代は 「世界のトランザクション需要」×「ブロック容量(約15 MGas)」 で決まります。2024〜2025年の平均値を Etherscan Gas Tracker で時系列解析すると、

  • 平日 UTC 0:00 – 6:00(日本時間 9:00 – 15:00)
  • 土曜・日曜の終日
    にベースフィーが 8 – 12 Gwei 台へ下がる傾向が顕著です。米国(UTC -5 ~ -8)の就寝時間帯と欧州(UTC 0 ~ +2)の深夜が重なるため、ネットワーク混雑がいったん緩和されるのが主因です。一方、DeFiリスクオフや人気NFTのミント開始が集中する火曜・木曜の UTC 13:00 – 18:00(JST 22:00 – 翌3:00)は急騰しやすく、最大で50Gwei を超えるケースもあります。トランザクションを送る際は、週末か日本時間の昼休みに合わせると数分の待機で手数料を50%以上節約できることが多いでしょう。

ガス代のリアルタイムのチャートを確認する方法は?

ガス価格はブロックごとに変動するため、送信前にリアルタイムで確認すると無駄なチップを抑えられます。代表的なツールは次の3種類です。

  1. Etherscan Gas Tracker
     - https://etherscan.io/gastrackerを開くと、現在の平均値と推奨 Max Fee(低速・標準・高速)の3段階が表示されます。5分平均・1 h 平均・24 h グラフも確認でき、手数料のピークと谷を視覚的に把握可能。
  2. Blocknative Gas Estimator
     - ブラウザ拡張「Gas Estimator」を入れると MetaMask と連携し、送信直前に推奨ガスを自動入力。高騰し始めたら色付きで警告してくれるため、手動調整のストレスが減ります。
  3. Dune Analytics ダッシュボード
     - 「gas-price-distribution」などの公開クエリでは、曜日別・時刻別のベースフィーヒートマップを閲覧可。自分でクエリを書き替えれば、特定アプリのガスコスト推移も可視化できます。

ツールをブックマークし、TX送信前に最低1つはチェックして「Base Fee が 12 Gwei 以下/混雑率 50 % 未満」を目安に送信すると、失敗リスクと手数料の両方を抑えられます。

ガス代の計算方法

イーサリアムの手数料は下式で求まります。

実際の手数料(ETH) = ガス上限 ×(Base Fee + Priority Fee)

  • ガス上限(Gas Limit):処理内容ごとに消費するガス量。ETH 送金は 21,000 Gas、NFT ミントは 100,000 – 150,000 Gas が目安。
  • Base Fee:EIP-1559 で導入されたネットワーク混雑に応じて変動する基礎手数料。バーンされる。
  • Priority Fee(Tip):マイナー/バリデータへ払う上乗せ報酬。通常 1 – 3 Gwei。

NFT ミントでガス上限 120,000 Gas、Base Fee 10 Gwei、Priority Fee 2 Gwei の場合:

120,000 × (10 + 2) Gwei = 1,440,000 Gwei
1,440,000 × 10⁻⁹ ETH ≈ 0.00144 ETH

ETH 価格が 3,200 USD のとき約 4.6 USD。MetaMask では「Max Fee = Base Fee ×1.25 + Priority Fee」で安全マージンを自動上乗せするため、見積もり値と計算値が異なる点に注意しましょう。Priority Fee を 0.5 Gwei に下げる、あるいは L2(Optimism/Arbitrum/Base)へブリッジするだけで、手数料を 90 % 以上節約できるケースも珍しくありません。

イーサリアムのガス代まとめ

イーサリアムを使ううえでガス代は「見えにくいコスト」ですが、仕組みを理解し — リアルタイムの価格を確認し、安い時間帯を狙い、適切なガス設定を行う — だけで、手数料を数分の一に抑えられることが分かりました。

とくに EIP-1559 以降は「Base Fee+Priority Fee」というシンプルな計算式に整理され、Dune Analytics や Etherscan Gas Tracker などの無料ツールで誰でも即座に確認できます。また、Optimism や Base などの L2 を併用すれば、メインネットの 1/50 以下にまでコストを削減することも可能です。

賢くガス代を抑え、イーサリアムのエコシステムをより快適に活用していきましょう。

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