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2021年2月ごろから日本国内で「NFT」が話題となり、日本国内に数々のNFTマーケットプレイスが誕生しました。日本国内で話題となる以前から海外にはNFTマーケットプレイスがあり、その中でも注目されていたのが、OpenSea(オープンシー)です。
OpenSeaは海外のNFTマーケットプレイスですが、Googleの拡張機能を利用できるため日本語にも翻訳されます。NFTが初めての方でも始めるのにさほど難しさはありません。
本記事では、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」での購入方法やNFTの販売・出品方法などの使い方を詳しく解説します。
Contents
OpenSea(オープンシー)とは
OpenSeaは、世界最大規模のNFTマーケットプレイスです。NFTの売買はもちろん、自分のNFTコンテンツを出品・販売することができるプラットフォームです。
OpenSeaには世界中の人々がNFT作品を出品しているのでその数は非常に多く、NFTアートだけでなく音楽、写真、3Dアートなどさまざまなコンテンツが日々取引されています。
特徴的なのは出品数だけでなく、NFTの代名詞にもなったCryptoPnuksやSandboxのアイテム、BAYCなど有名作品も数多く取引されています。
またOpenSeaではNFT作成者にロイヤリティが入るよう設定ができます。ロイヤリティとは作品が二次販売された際に、NFT作成者に売上の一部が報酬として支払われる割合です。転売されればされるほど作成者は報酬が受け取れる仕組みとなっています。
さらにOpenSeaは基本的にイーサリアムのブロックチェーンに対応していましたが、Solana、Matic、Klaytn、Tezosなど他のブロックチェーンにも対応するようになりました。
OpenSea(オープンシー)の特徴
続いてOpenSeaの特徴について解説していきます。
本記事では、以下の3つの特徴について紹介します。
- 世界最大規模のNFTマーケットプレイスである
- 誰でもNFTの作成・販売が可能である
- 多数のブロックチェーンに対応している
それでは、OpenSeaの特徴を見ていきましょう。
世界最大規模のNFTマーケットプレイス
OpenSeaは世界最大規模のNFTマーケットプレイスで、2021年8月には1週間の取引量が1,000億円を超えるなど、NFTの取引が盛んに行われています。
また、アートやPFP(SNS等のプロフィールに使用するNFT)、ゲーム内アイテムや音楽など様々なジャンルのNFTの売買が行われており、NFTの価格も高額なものから気軽購入できるものまで幅広い層のコレクションが出品されています。
世界的に有名なNFTコレクションや、日本を代表するようなNFTコレクションの多くもOpenSeaで販売されており、OpenSeaは数多く存在するNFTマーケットプレイスの中でも圧倒的な規模を誇っています。
誰でもNFTの作成・販売が可能
NFTマーケットプレイスでは、プラットフォームとしてのクオリティを維持するために、NFTの販売に審査が必要なものも存在しています。
しかし、OpenSeaでは誰でもすぐにNFTを作成して、販売することができます。
また、NFTを作成し、販売を開始する際の初期費用がかからないこともOpenSeaの大きな特徴であり、数多くのNFTが出品されている要因にもなっています。
OpenSeaが他のNFTマーケットプレイスよりも広く普及したのは、プラットフォームの使用を制限せずに広く公開してきたことも影響しているかもしれません。一方で誰でも出品できるということは、偽物のNFTを簡単に出品も可能であるため悪意のあるNFTが出品されるなどの課題は残っており、NFTを購入する際には注意が必要です。
多数のブロックチェーンに対応している
OpenSeaでは、主要なブロックチェーンであるEthereum(イーサリアム)はもちろんのこと、ガス代を安価に抑えられることで人気のPolygon(ポリゴン)をはじめ、記事執筆時点では計8種類のブロックチェーンに対応しています。
OpenSeaで取り扱うことのできるブロックチェーンは以下の通りです。
・Ethereum
・Polygon
・Klaytn
・Solana
・Arbitrum
・Optimism
・Avalanche
・BNB Chain
OpenSeaは多くのブロックチェーン対応しているため、ユーザーは様々なブロックチェーンのNFTをOpenSeaで購入、販売、管理することができます。
OpenSea(オープンシー)の使い方
OpenSeaを利用する方法・手順は以下のとおりです。
- MetaMask(メタマスク)のウォレットを作成する
- OpenSeaとMetaMask(メタマスク)を接続する
順番に確認していきましょう。
MetaMask(メタマスク)のウォレットを作成する
OpenSeaを利用するにはウォレットを作成する必要があります。
おすすめのウォレットは世界的に利用されているMetaMask(メタマスク)です。MetaMask(メタマスク)であれば、初心者でも簡単にウォレットを作成し、NFTの取引を始められます。
MetaMask(メタマスク)の作成方法は以下記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
OpenSeaとMetaMaskを接続
次にOpenSeaとMetaMaskを連携させる方法を解説します。OpenSeaを利用するにはウォレットと接続させる必要があります。
まずはOpenSeaを開きます。そして右隅にあるお財布マークをクリックします。「私の財布」にMetaMaskがあるのでクリックします。
「MetaMaskを使用して接続」が表示されるので、チェックを入れて「次へ」をクリックします。一度接続すれば、次回からはパスワード入力だけになります。
下の画面になれば連携は完了です。
OpenSea(オープンシー)でのNFTの出品・販売方法
NFTを作成
NFTを出品するためには作品を用意する必要があります。イラストであれば、JPG, PNG, GIF, SVGのファイル形式です。動画であれば、MP4, WEBMです。最大ファイルサイズは100MBまでです。
【参考】おすすめのNFT作品生成ツール
・NFT自動生成ツール
・ピクセル画像作成ツール
・3D作品作成ツール
出品・販売するNFTを選択
初回の出品時はOpenSeaの「マイコレクション」を作成します。これは出品するNFTをお客さんに見てもらうためのショップページのようなものです。出品時に、マイコレクションに作品を設定します。
右端の丸アイコンをクリックし「マイコレクション」を選びます。
MetaMaskの署名の要求が表示されるので「署名」をクリックします。
次にマイコレクションを設定する画面が表示されます。
ロゴイメージや注目の画像、バナー画像などはドラッグ&ドロップし、名前、パーセンテージ料金など入力しながら下へスクロールします。
設計を入力しながら下へスクロールしていきます。
最後に「作成」ボタンが青くなるので、クリックします。
マイコレクションの設定は完了です。
次に、作品の登録をします。「マイコレクション」をクリックすると下のように表示されます。ここで英語に切り替え、上にある「Create」をクリックします。
画像のところに出品する作品ファイルをドラッグ&ドロップします。
作品の名前、外部リンクは自身のホームページなどがあればURLを貼り付けます。
作品の説明文などを入力します。
「コレクション」は作品を登録するマイコレクションを選択します。クリックすると先ほど作ったマイコレクションのアイコンが表示されるので選びます。
さらに下の詳しい販売条件を設定していきます。「リスト プロパティ(Properties)」「レベル(Levels)」「棒グラフ(Stata)」は細かな設定もできるようになっています。
次に「ロック解除可能なコンテンツ(Unlockable Content)」アイテムの所有者のみが公開できるロック解除可能なコンテンツを登録することができます。ここに外部のダウンロードリンク・アクセスキー・パスワードなどが記載できます。
その下の「警告(Explicit & Sensitive Content)」は、出品アイテムがセンシティブなものとして設定するには青のチェックをしておきます。
次に「ブロックチェーン」を選びます。現在はイーサリアムとポリゴンが選べるようになっています。
最後に「メタデータをフリーズする(Freeze metadata)」があります。NFTに含まれる全てのコンテンツを永久にロック(凍結)し、分散ファイルストレージ(IPFS)に保存するための設定です。
これは対象のNFTデータを永久的に改ざん・紛失から保護することができます。
この設定項目は一度アイテムを作成した後でないと設定できないため、初作成時はスルーします。
最後に「作成(Create)」をクリックして作品の登録は完了です。
NFTの出品・販売条件を設定
作品を登録したら、次はいよいよNFTアイテムの出品と販売条件を設定していきます。
登録したNFT作品は「マイコレクション」を開き、アイコンなどを設定した「コレクション」をクリックすると、その中に先ほど登録した作品があります。
「売る」をクリックします。
出品方法の設定ページが開きます。
まず、「タイプ(Type)」が出品方法で、Fixed Price:固定価格出、Timed Auction:オークション出品です。
固定価格を選んだ場合、価格を入力し(例えば、0.01ETH)、販売期間を決めます。その下は、バンドルとして販売や、特定の購入者のための設定もできます。
最後に「完全なリスト(Complete listing)」をクリックします。
オークションを選んだ場合、方法(Method)はオークションの形式を選択します。価格釣り上げ式か下降式を選びます。次に価格を入力します。そして販売期間を設定します。
最後に「完全なリスト(Complete listing)」をクリックします。
OpenSea(オープンシー)でのNFTの購入方法
購入したい作品を検索
NFT作品を購入する時は、欲しいものを検索するか、下にスクロールすると現在人気のNFTが表示されているのでそこから探して購入するのもおすすめです。
さらに下へスクロールするとアートや音楽などそれぞれのジャンルへアクセスできるところがあるので、そこから好きなジャンルへいき、作品を探してみるのでもいいでしょう。
作品を購入
欲しい作品を見つけて購入するとします。Buy now(今買う)と Make offer(申し出をする)があります。
即購入したい場合はBuy nowをクリックします。
NFTの価格の下に『オープンシーの利用規約に同意する』という表示があるので、そちらにチェックをいれ、「Checkout」ボタンをクリックします。
オークションで購入したい場合はMake offerをクリックします。
価格を入力する画面が表示されるので、価格を入力し、最後に「Make Offer」をクリックします。
OpenSea(オープンシー)のコレクショントップページの各指標の見方

まず最初に押さえておきたい項目は、コレクションページの上位に表示されている以下の3つです。基本的にこの3つの数値は変動することはありません。
Items:コレクション内の総作品数
Created:コレクションのリリース月
Creator fee:二次流通の際のロイヤリティ
次に、下部に記載されている5つの項目です。
これらの数値はは常に変動する指標です。
total volume:コレクションの総取引量
floor price:最低価格
best offer:最高オファー価格
listed:作品のうち何%が売りに出されているか。
→この数値が低いほど誰も売ろうとしていない=人気な作品になる
owners:この作品を保有しているオーナーウォレット数
unique owners:この作品を保有しているオーナーウォレット数/作品数 ✕100
→数値が低いほど買い占められている。
OpenSea(オープンシー)を利用する際の注意点
ガス代の高騰
イーサリアムの決済はイーサリアムブロックチェーンの利用料としてガス代がかかります。ネットワークが混雑しているとガス代が高騰するケースがあり、1回の送金で数2,000〜3,000円もかかってしまうこともあります。
対応通貨
OpenSeaでNFT作品を購入する際は、対応通貨はイーサリアムとソラナが対応しています。ビットコインや日本円は利用ができないので、事前準備の際には注意しましょう。
詐欺
Googleで「OpenSea」と検索すると、上位の広告箇所に偽物のOpenSeaが出てくる事例が多々報告されています。公式サイトにアクセスする時は、広告をクリックしないでください。偽サイトからMetaMaskと連携させると資産が盗まれてしまいます。
OpenSeaに限らず出品されているNFTの中には盗作やコピー製品があります。OpenSeaでは誰でもNFTを出品できるので、そのためアカウントでの身分の詐欺ができてしまいます。
有名クリエイターの作品などは、プロフィール欄にあるTwitterや公式HPなどは確認してから購入しましょう。
▼NFT関連の詐欺について詳しく知りたい方はこちらから
OpenSea(オープンシー)の使い方・登録方法まとめ
OpenSeaは海外のNFTマーケットプレイスなのでNFTに興味があってもハードルを感じる方もいるかと思います。しかしGoogle拡張機能から利用できるんので日本語に翻訳され、比較的簡単に参加できるようになっています。
作品を出品する際はドラッグ&ドロップをしてアップロードするので、比較的スムーズに出品できます。興味がある方はぜひトライしてみてください。