【最新】NFT活用事例10選|アートや住民票など自治体がNFT化した面白いものも紹介!
本記事はこんな疑問を持つ方におすすめ
  • 国内外のNFT活用事例を知りたい
  • NFTとは何か?
  • NFTを活用するメリット・デメリットを知りたい

2021年ごろから国内外で大きな注目を集めたNFTですが、アート作品に使われる技術と思われている方が多いかもしれません。

しかし、NFTはアートだけでなく地方自治体やスポーツ、アニメなど様々な業界で活用されています。

国内では、多くの自治体が企業と連携しながらNFTを活用した地方創生に力を入れています。

また、2024年も多くのNFT活用事例が生まれる可能性が高いです。
本記事では、国内外のNFT活用事例10選を紹介します。また、NFTを活用するメリットやデメリットについても解説しているので、是非最後まで読み進めてみてください。

NFTとは

NFT(Non Fungible Token)とは、ブロックチェーン技術を活用し、独自性や希少性を持つようになったデジタルデータです。(所有権を証明できるともされていますが、日本ではデジタルデータは無体物であるため所有権の対象にはなりません。)

従来の暗号資産(ビットコインやイーサリアムなど)は互いに交換可能な「代替性」を持つのに対し、NFTはその名の通り「非代替性」、すなわち唯一無二であるのが特徴です。

NFTは主にデジタルアート、ゲームアイテム、メタバースの土地など、様々なデジタルコンテンツに活用されています。

各NFTは固有の識別子を持ち、所有者(ウォレットアドレス)や取引履歴などがブロックチェーンに記録されます。これにより、デジタル資産の真正性や希少性が保証され、偽造や複製のリスクが大幅に低減されるのがメリットです。

NFT市場は急速に成長しており、今後も幅広い分野での活用が期待されています。

NFTとは何かや始め方などについて更に詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

NFT活用ジャンル一覧

NFTの活用ジャンル一覧を以下の表にまとめました。

ジャンル活用例
アートデジタルアート、リアルアートの所有権
ゲームゲームアイテム、ゲームキャラクター
地方創生デジタル住民票、ふるさと納税
音楽楽曲の限定視聴権、音楽ライブチケット
スポーツファングッズ、デジタルカード
アニメ・漫画漫画の証明書、キャラアート
ビジネスツール開発、NFTマーケティング支援
アイドル・芸能人デジタルアート、NFTトレーディングカード
ファッションデジタルファッション、デジタルアート
不動産不動産の分割所有権、宿泊券
飲食ポイントカード、クーポン
教育表彰証明書、入会証
イベントイベントチケット、来場者特典
技術・テクノロジーNFTマーケットプレイスDApps

NFTは、国内外で様々な活用事例が生まれてきており、今後も更に幅広いジャンルで活用が進むでしょう。

国内のNFT活用事例5選

国内のNFT活用事例を5つ紹介します。

  • さまぁ~ず・三村マサカズのNFTアート
  • 広島県安芸高田市デジタル住民票NFT
  • SYMBIOGENESIS
  • RIZIN
  • 忍ばない!クリプトニンジャ咲耶

順番に詳しく紹介します。

アート|さまぁ~ず・三村マサカズのNFTアート

三村マサカズ NFT
引用:三村マサカズ NFT ART COLLECTION
リリース時期2023年12月13日
運営会社株式会社Raptors
株式会社ホリプロ
KDDI株式会社
HP​​​https://market.alpha-u.io/collections/MimuraMasakazu_NFT_ART_COLLECTION

さまぁ〜ず・三村マサカズのNFTアートは、お笑い芸人・三村マサカズ(さまぁ〜ず)さんのオリジナリティ溢れるアート作品になります。

三村さんがよく資料の余白などに書いていた「らくがき」がきっかけで生まれた作品です。

GASHO2.0(運営:株式会社Raptors)と株式会社ホリプロ、KDDI株式会社の三社が連携し、「αU market」にて14種類のNFTアート作品とMetal Canvas Artのセットで100点販売しました。

また、NFT購入者特典として、購入したアート作品を商用利用する交渉が可能になり、三村さんのアート作品を幅広い方法で活用することができます。

地方創生|広島県安芸高田市デジタル住民票NFT

安芸高田 住民票NFT
引用:広島県安芸高田市デジタル住民票NFT
リリース時期2024年4月23日
運営会社東武トップツアーズ株式会社
広島県安芸高田市
メディアエクイティ株式会社
HPhttps://nft.hexanft.com/nftmaticmulti/61

広島県安芸高田市デジタル住民票NFTは東武トップツアーズ株式会社と広島県安芸高田市とメディアエクイティ株式会社が連携し、NFTマーケットプレイス「HEXA」で1枚1,000円、合計3,000枚を販売しました。

住民表NFTは歴史、観光、伝統文化を通じた関係人口の創出を目的として作成され、保有すると以下のようなメリットがあります。

  • デジタル住民であることがNFTで証明される
  • 住民票NFT保持者は特定のイベントで割引を受けられる

特典については、随時更新され、デジタル住民用のコミュニティサイトで告知されます。

ゲーム|SYMBIOGENESIS

SYMBIOGENESIS
引用:SYMBIOGENESIS
リリース時期2023年12月21日
運営会社株式会社スクウェア・エニックス
HPhttps://symbiogenesis.app/

SYMBIOGENESISは、日本の大手ゲーム制作会社である「株式会社スクウェア・エニックス」が提供するNFTコレクティブルアートプロジェクトです。

株式会社スクウェア・エニックスはこれまでにファイナルファンタジーやドラゴンクエストなど、有名な作品を発売しています。

SYMBIOGENESISは多くのキャラクターが共生する浮遊大陸に突然襲ってきた竜に対抗するために、ストーリーなどを見ながら謎解きを進めていくゲームです。

公式Discordのユーザー同士が情報交換をし、ゲームを進めていくので今までとは違う新しい遊び方が体験できるファンタジーアドベンチャーとなっています。

スポーツ|RIZIN

RIZIN NFT
引用:RIZIN.45
リリース時期2023年12月30日
運営会社Re Prime株式会社
HPhttps://www.re-prime.jp/

Re Prime株式会社は2023年12月30日〜2023年12月31日までの2日間、さいたまスーパーアリーナで開催された格闘技大会「RIZIN.45」でオリジナルマッチカード(18種類)とNFTアートと米がランダムに同封されたカプセルを会場限定で1,200個、自動販売機にて販売されました。

料金は1回1,000円です。

会場に行った方のみ購入ができ、かつ数量を1,200個と限定することで、とても希少性が高い物となっております。

また、同商品には誰でも簡単にNFTアートへアクセスできるQRコードが同封されています。

アニメ|忍ばない!クリプトニンジャ咲耶

忍ばない!クリプトニンジャ咲耶
引用:忍ばない!クリプトニンジャ咲耶ジェネラティブNFT
リリース時期2023年3月30日
運営会社CryptoAnime Labs
HPhttps://cryptoninja-sakuya.xyz/

忍ばない!クリプトニンジャ咲耶は、国内最大規模のNFTコミュニティである「NinjaDAO」から生まれたTVアニメシリーズであり、世界初のNFT発のTVアニメーションです。

2024年3月30日に「忍ばない!クリプトニンジャ咲耶」ジェネラティブNFTを販売しています。

限定2,000点の販売に対して、リリース前から4,800点を超える購入申込が入り、購入申込の総額は2億円を突破しました。

2024年5月時点で約0.1ETHで二次流通が発生しており、NFTの売上はアニメの制作費などに充てられる予定です。

海外のNFT活用事例5選

続いては海外のNFT活用事例を5つ紹介します。

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • Illuvium
  • コカ・コーラ
  • BVLGARI(ブルガリ)
  • Homebase

順番に詳しく紹介します。

アート|レオナルド・ダ・ヴィンチ

モナリザNFT
引用:Elmonx
リリース時期2023年2月26日
運営会社ElmonX
HPhttps://elmonx.com/

ElmonXは、複製ライセンスを提供する会社「Bridgeman Images」と提携して、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作品である「モナリザNFTコレクション」を販売しました。

モナリザNFTコレクションは、ElmonXによって3Dのデジタルアート化されたものです。

NFTコレクションは以下の2種類が販売されました。

  • モナリザのNFT330版:約2万7000円
  • モナリザのNFTとプリントのセット 10組限定:約16万3800円

これら2種類のNFTコレクションには、AR空間でモナリザと対面できる特典も付いています。

10組限定で販売されたNFTのうち1つは、後日NFTマーケットプレイス「OpenSea」で3.7ETHで転売されています。

ゲーム|Illuvium

イルビウム NFT
引用:Illuvium
リリース時期2024年第二四半期を予定
運営会社Illuvium Labs
HPhttps://illuvium.io/

Illuvium(イルビウム)は、イーサリアムを基盤としたNFTゲームです。
オープンワールド上を探索やモンスターの捕獲・育成、バトルなどを楽しめるゲームとなっています。

人気のレイヤー2プロトコルの「Immutable X」を活用しているため、ゲーム内アイテムの取引時にガス代が掛からずスムーズな取引が可能な点が特徴です。

また、ILVとsILVと呼ばれる2種類の独自トークンを採用しており、ゲーム内でのガス代の支払いや報酬として使われます。

リリース前からゲーム性やグラフィックなどが大きな話題となっているため、2024年第二四半期の一般リリースで更に盛り上がる可能性が高いです。

飲食|コカ・コーラ

コーラNFT
引用:Onchain Summer
リリース時期2023年8月14日
運営会社コカ・コーラ
HPhttps://www.base.org/buildersummer?utm_source=dotorg&utm_campaign=onchainsummer

コカ・コーラは、Base上でNFTコレクション「Masterpiece」をリリースしました。

Masterpieceは、フェルメールやゴッホなどの有名絵画とコーラのボトルを組み合わせた作品となっており、0.0011ETH(約300円)で販売されました。

NFTのリリースは、Baseが主催する「ONCHAIN SUMMER」イベントの一環です。

コカ・コーラは、これまでに複数のNFTコレクションをリリースしており、2022年12月には、「FIFAワールドカップ・カタール2022」を記念したNFTをリリースしています。

ファッション|BVLGARI(ブルガリ)

ブルガリNFT
引用:BVLGARI
リリース時期2023年7月
運営会社BVLGARI
HPhttps://www.bulgari.com/ja-jp/

ブルガリは、ブランド初のNFTプロジェクトである「セルペンティ イン アート」を発表しました。

このプロジェクトは、ブルガリのアイコニックな「セルペンティ」をモチーフにデジタルアートとして表現し、様々なアーティストとコラボレーションして展開されます。

具体的には、NFTとして購入可能なデジタルアクセサリーが提供され、ユーザーはこれを所有し、デジタルプラットフォームで楽しめる仕組みです。

NFTの活用によって、ブルガリの伝統的なジュエリーやアクセサリーの魅力をデジタルの世界に広げ、ブロックチェーン技術を活用し、希少性を保証する目的があります。

また、ブルガリは、NFTプロジェクトを通じて、アートとファッションの新しい融合を目指しています。

不動産|Homebase

HOMEBASE 不動産NFT
引用:Homebase
リリース時期2023年3月
運営会社Homebase
HPhttps://www.homebasedao.io/

Homebaseは不動産をトークン化して投資を容易にするプラットフォームです。
2022年に設立され、Solanaチェーン上で運用しています。

これまでに、Homebase上でテキサス州の一戸建て住宅をNFTとして販売し、評価額23.5万ドルの物件を24.68万ドルで売却した事例があります。

Homebaseは、NFTの技術を活用して不動産の分割保有を可能とし、一般の投資家も手軽に不動産投資ができるようにするのが目標です。

しかし、現状は法的およびコンプライアンスの準備に多大な時間と労力が掛かるため、不動産のトークン化は非常にハードルの高いものとなっています。

NFTを活用するメリット・デメリット

NFTを活用するメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

NFTを活用するメリット

NFTを活用する大きなメリットが新たな関係人口の創出です。
特に人口減少や高齢化などが進む自治体においては、リアルの住民だけの力では地域課題を解決するのは難しいです。

しかし、NFTを活用することでその自治体に興味を持ってくれる人がデジタル上で繋がり、NFT販売で得た財源を使って地域課題の解決が可能になります。
また、NFTを通して地域をPRして観光客の増加などに繋げられるのもメリットです。

企業の場合は、NFT活用によってブランドイメージを向上できるメリットがあります。
企業の特徴を活かしたNFTを販売すると、企業の認知が向上し、興味関心を高められます。

また、NFTに特典を付けることで、見込み客の購入の動機付けを行えるのも特徴です。
NFTの活用は、これまでリーチできなかったユーザーへ商品やサービス、地域の魅力などを届け、新しい人材や財源の獲得できるメリットがあります。

NFTを活用するデメリット

NFTを活用するデメリットとしては、法整備が整っていない点と利用のハードルが高い点が挙げられます。

NFT市場は急速に成長したため、法整備が追いついていません。
そのため、NFTを活用する際には法律に抵触していないか十分に注意する必要があります。

また、NFTは新しい技術のため、ユーザーにとって馴染みがなく、利用のハードルが高いです。

しかし、国内ではクレジットカードでNFTを購入できるサービスなどが登場し、初めてNFTを触る方でも安心して利用できるようになってきています。
これから更にNFTの活用が促進されるためには、法整備や利用ハードルの高さなどの課題が解決される必要があります。

NFTの活用事例に関してよくある質問

NFTの活用事例に関してよくある質問は以下の通りです。

  • 国内でNFTを活用する企業・自治体が増えているのはなぜ?
  • NFTはどこで買える?
  • NFTは怪しいもの?

順番に解説します。

国内でNFTを活用する企業・自治体が増えているのはなぜ?

NFTを活用する企業・自治体が増えている理由は、新たな関係人口や財源の創出が可能なため口や財源の創出が可能なためです。

また、新しいキャンペーンや限定NFTを販売することで、NFTの希少性や独自性がブランド価値を高められます。

NFTはどこで買える?

NFTは、基本的にNFTマーケットプレイスまたは公式販売ページで購入できます。

取り扱っているNFTのジャンルはマーケットプレイスによって異なります。

NFTは怪しいもの?

NFTは怪しくありません

しかし、中には偽物や詐欺のNFTもあるため、購入する際には必ず本物であることや信用できる運営母体があるかなどを調べましょう。

NFT活用事例まとめ

本記事では、NFTの活用事例10選を紹介しました。

NFTの活用事例は、国内外で増えてきており、2024年も更に拡大していく可能性が高いです。
これまでは、個人や小さい組織のNFTが主流でしたが、2024年は企業や自治体の活用も増えています。

NFTはまだまだ発展途上の技術なので、法整備や利用のハードルが高いなどのデメリットがあります。
しかし、これらのデメリットは活用事例が増えていく中で改善されていくと予想されます。

今後、どのような業界でNFTが活用されていくのか注目です。

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