【NFT×お酒】お酒関連事業におけるNFT活用事例6選

はじめに

 ブロックチェーン技術を用いた、複製できない非代替性トークンである「NFT」を活用したサービスは、年々多様化しています。様々なジャンルのNFTプロジェクトが市場に登場してきた昨今、デジタルの世界からNFTでお酒を発信する、魅力あふれる取り組みが進んでいるのをご存じでしょうか。

お酒はもちろん、飲むのも楽しいですが、年代物や希少な物を集めてコレクションしているという、愛好家の方も多いかも知れません。そんなコレクターの皆さんにも、お酒×NFTのプロジェクトは大きな人気となっており、NFTを販売しても即完売してしまい、欲しいのに買えなかったということもしばしばあるようです。

  この記事では、そんな人気のお酒関連事業におけるNFTの活用事例を6つご紹介していきたいと思います。

  • いつか自分のウイスキー樽を所有してみたいと思っていた方
  • 現実と非現実世界を結びつける新体験の醸造所について知りたい方
  • デジタルアートと日本酒を融合させたプロジェクトが気になる方

是非この記事を参考にしてみてくださいね。

お酒関連事業におけるNFT活用事例6選

UniCask:蒸留酒の樽をNFT化して販売

UniCask
引用:UniCask

HP:https://unicask.jp/
Twitter:https://twitter.com/UniCask_jp
運営会社:株式会社UniCask

「UniCask」は、世界で初めてウイスキーの樽をNFT化し、販売を開始したサービスです。NFT化されたウイスキーの樽は、限定100口に小口化され、「Cask NFT」という名前で販売されています。自分自身でウイスキーの樽が所有できるというのは、ウイスキーが好きな人にとっては、ちょっとした憧れなのではないでしょうか。この「Cask NFT」は、今まで複数回にわたって販売されているのですが、毎回即完売となる人気ぶりだそうです。「Cask NFT」の所有者は、将来的に樽の中身がボトリングされた際、瓶詰されたウイスキーと交換することができるシステムとなっています。

「Cask NFT」の第1弾として販売されたのは、「シングルモルトスコッチウイスキー スプリングバンク1991年 ビンテージ」でした。ウイスキー樽の中身が100口に分割されて販売されたこちらは、多くのウイスキー愛好家たちから大きな反響があり、販売開始から約9分で完売したそうです。「UniCask」では、今後もウイスキー樽の販売を継続的に行っていくと思うので、気になる方は定期的にチェックしてみてくださいね。

ちなみに「Cask NFT」は、ウイスキーの交換チケットとしての機能だけではありません。NFTとしての特長を生かし、「Cask NFT」の保有者は、UniCaskが運営するゲームに参加することも可能です。

SAKE-NFT: 現実と非現実世界を結びつける新体験の醸造所

引用:『MetaCity』にて MetaTokyo 内の Land NFT 販売開始のお知らせ

HP:https://metacity.tokau.io/
運営会社:Tokau Limited

 「SAKE-NFT」は、実在する日本酒の醸造所で実際に販売される日本酒と、ブロックチェーン技術を用いてインキュベートされた仮想空間「MetaCity」の中にある醸造所を結びつける、全く新しい体験のNFTです。

 「MetaCity」とは、世界地図をベースに設計された仮想空間です。この仮想空間内には、世界を約150000分割にしたエリアが存在し、日本の東京をベースとした世界「MetaTokyo」などもあります。

 プレイヤーは、この「MetaTokyo」内にあるエリアを所有することで、仮想醸造所である「Meta Sake Brewery」を運営することができます。そこでは、NFTごとに配布されるシリアルナンバーが、実際に販売される日本酒のラベルとなり、現実世界と仮想世界の両方で、オリジナルのお酒を手に入れることが可能となるのです。ちなみに、このオリジナルの日本酒は、個人で楽しむだけでなく、大切な家族や友人への贈り物としてもおオススメです。

 醸造所のオーナーとしてリアルな店舗を構えなくても、世界中の人が仮想空間の「MetaTokyo」内で、プレイヤーのお酒を購入することが出来るという仕組みは、非常に面白いのではないでしょうか。「SAKE-NFT」はお酒と同じで、熟成させればさせる程、価値が高まるアイテムとされています。「Meta Sake Brewery」の日本酒は、コレクターズアイテムとしての魅力もあり、寝かせれば寝かせるほど希少価値が生まれるそうです。

sake-tsugi:日本酒ボトルと1対1に紐づいたNFTコレクション

sake-tsugi
引用:【世界初|1,152通りのNFTアート×日本酒】日本酒ボトルと1対1に紐づいたNFTコレクションの開発をスタート

HP:https://www.vuiku.com/
運営会社:合同会社VUIKU

 「sake-tsugi」は、NFTアートと紐づいた日本酒です。「sake-tsugi」では、1つ1つのNFTアートが、日本酒ボトルのラベルデザインに対応しており、オリジナルの日本酒を保有することが可能になります。

NFTアートを購入した方には、同じアートワークをラベルデザインにあしらった日本酒が付属し、第三者へ譲渡できないかわりに、酒造とつながる限定コミュニティへの参加権や、これから発売予定の商品を購入する権利としても利用できます。

こちらの「sake-tsugi」 には、「縁 - en -」「継 - tsugi -」「季 - ki -」の3つのキーコンセプトがあります。まず一つ目の「縁 - en -」は、飛騨高山で出会った酒蔵の方々との縁を大事にし、蔵元とNFT所有者とがつながることで、Web3が目指す参加型社会における新たなコミュニティのあり方を示しています。そして、二つ目の「継 - tsugi -」は、日本酒造りにブロックチェーン技術を継ぎ合わせ、伝統と進化を融合させた新たな日本酒体験を生み出すことを表し、三つ目の「季 - ki -」は日本独特の豊かな季節の変化と、食材の旬を「走り、盛り、名残」として楽しむ文化にインスピレーションを得たNFTアートを制作するという意味があります。

手に取りやすく気軽に楽しめることを重視した価格帯での発売を予定しているとのことなので、続報をお待ちください。

獺祭:獺祭をテーマにしたNFTアート

引用:獺祭をテーマにしたNFTアート、アートをテーマにした獺祭が8/31販売開始

HP:https://www.creativeworkstudios.com/kevinabosch
運営会社:旭酒造株式会社 / CreativeWorkStudios.

旭酒造が製造する国内で人気の日本酒「獺祭」が、アイルランド出身の現代アーティストKevin AboschとCreativeWorkStudiosとコラボレーションし、NFTアートとそれに合わせた日本酒の製造を行いました。

NFTアートのテーマは、「SUBLIMATA(昇華する)」です。

これは、Kevin Aboschの酒造に対する想いと「獺祭」の世界観から誕生したもので、これらを元に777点のNFTアートが制作されました。また、NFTアートの購入者には、NFTアートが印刷されたラベルのオリジナル日本酒が届けられます。

獺祭は過去に台湾のオークションにて1本84万円の値がつくほど世界的にも注目されている日本酒の銘柄です。旭酒造では、「技」と「人」にこだわり常に技術的な挑戦と進化を繰り返して、最高級の酒を造り出しています。今回のNFTアートはKevin Aboschがこれらの酒造や獺祭の世界観に感銘を受け制作されたものです。

日本酒「雷鳥」

雷鳥
引用:1,152本のNFT日本酒「雷鳥」が10月1日より販売開始!

HP:https://www.nft-sake.com/ 
Twitter:https://mobile.twitter.com/hummingbird_rbb 
運営会社:合同会社VUIKU
リリース時期:2022年10月

「雷鳥」は1本につき1つのNFTアートが結びついた日本酒です。雷鳥をモチーフとしたNFTアートが全部で1152通り存在し、1本1本のボトルにそれぞれのアートがデザインされています。2022年10月に合同会社VUIKU内のプロジェクト hummingbirdにより販売が開始されました。

1152種類のNFTアートは「24 seasons × 3 phases × 16 randomness = 1,152 NFTs」という掛け合わせから生まれています。24seasonsには立春〜大寒までの二十四節季という日本が持つ情緒に富んだ四季の変化が表現されています。また、3phasesには日本の食文化の特徴でもある季節感との出会いと時間の流れを表す「走り、盛り、名残」からのインスピレーションと当プロジェクトの3つのキーコンセプトである「縁 - en -」「継 - tsugi -」「季 - ki -」が表現されています。

販売の仕組みは、NFTアートを購入した方にNFTアートがデザインされた日本酒を購入する権利が与えられるというものになっています。また、NFTアートを所有する人は所有するNFTアートがデザインされた日本酒を追加で購入することもできます。さらに、NFTアートの所有者は限定のコミュニティにも参加することができ、デザイン・味・コミュニティを楽しむことが出来ます。

三島ウィスキープロジェクト

三島ウィスキープロジェクト
引用:Whiskey&Co.、静岡県三島市でのウィスキープロジェクトが、内閣府の関係人口創出・拡大のためのモデル事業に採択 

HP:https://whiskey-and-co.com/ 
Twitter:https://twitter.com/Whiskey_and_Co 
販売場所:次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」 
運営会社:Whiskey&Co.株式会社
リリース時期:2020年10月

三島ウィスキープロジェクトは、Whiskey&Co.株式会社による静岡県三島市で「三島限定のWhiskey」の製造に挑戦するプロジェクトです。web3の技術を活用し、国内外から地域ブランド創出のプロセスへの参画を促すことで、三島市と繋がる人を増やし関係人口を拡大する狙いもあります。

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」上でkey3というトークンを販売し、トークンの購入を通して、購入者がウィスキーの製造・販売や三島市と関わることが出来るようになっています。トークンを購入したサポーターはトークンの保有数が多いほど、熟成年数が長いウィスキーを購入する権利が与えられます。他にも、サポーターはプロジェクト内で提示される議題の意思決定へ参画することもでき、ウイスキーの価値を高める活動に加わり、実際に体験できるという点が当プロジェクトの大きな特徴になっています。

最後に

 さて、今回はお酒関連事業におけるNFTの活用事例3つについて、詳しくご紹介いたしました。

 新しいジャンルのNFTに興味がある方だけでなく、お酒の愛好家の方やコレクターの方にとっても、気になる情報だったのではないでしょうか。蒸留酒だと、多くは時間が経つにつれて価値が上がるものですが、そういう意味でもNFTとお酒はすごく相性がいいのではないかと感じています。

また、遅くても数年後には、確実に現物がもらえるので、初めての方でもNFT購入のリスクやハードルがグッと下がるのではないでしょうか。今まではデジタルに不安があり、NFTの購入を諦めていたという人でも、NFTの世界に飛び込んでみようと思える十分な動機になりそうですね。今後、こういったお酒に関するNFTプロジェクトはどんどん増えていくかも知れません。

 お酒×NFTのプロジェクトが、どういった取り組みなのかを詳しく知りたかったという方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。