Twitterフォロワー8万人超えの人気イラストレーターである桜もよん氏に、NFTを知ったきっかけや出品に至った経緯、出品してみて感じたこと、今後のNFTに対する考えなどをお伺いしました。
桜もよん氏について
Q.まずは自己紹介をお願いします。
イラストレーターの桜もよんと申します。
主に、企業様の萌えキャラクター、ソーシャルゲーム、TCG(トレーディングカードゲーム)、Vtuberなどのイラストを描いています。
プライベートでは猫が大好きで、飼っている猫と遊んだり猫耳の女の子の絵を描いたりもしています。
Q.イラストを描くこと以外に、YouTubeでゲーム実況などもやられていますが、どういった経緯で始めたのですか?
このご時世だと実際に会ってファンの方と交流することが難しいので、オンラインで何か交流の場を設けたいと思い、YouTubeチャンネルを始めました。
ゲームはイラストレーターになってから始めたのですが、そこでの交友関係からイラストレーターとしてのお仕事に繋がったりするので、コミュニケーションツールとして大事だなと思っています。
Q.現在イラストレーターとして活動されていますが、いつごろから絵を描かれていたのですか?
小さい頃から絵を描くのが好きで、小学生の頃から趣味程度で絵は描いていました。また、元々漫画系の専門学校に通っていて、漫画やイラストでお仕事をすることには興味がありました。
しかし、生活をしていくのが難しい印象があり、わからないこともたくさんあったので、「どうせなれないだろうな」と諦めていました。
だから、初めは普通にお仕事をしていたのですが、仕事を辞め、それを機に本格的にイラストレーターとして活動を始めました。
Q.イラストレーターとして活動していく中で苦労したことはありますか?
漫画系の専門学校に通っていて、デジタルで絵を描くことは全くしてこなかったので、最初はパソコンの操作すらまともにできなくて大変でしたね。

NFTを知ったきっかけ
Q.NFTは今年の2月頃から国内で話題となっていますが、どういった経緯で知られたのでしょうか?
NFTは、イラストレーターとして仕事をしている中で知りました。
私が以前にイラストを担当した『魔法少女 ザ・デュエル(まほエル)』というTCGがあり、そのディレクター様からNFT Studioで作品を販売しませんか?というお話をいただいたのがきっかけです。この時はまだ「そういうのがあるんだな」くらいの認識でしたね。
Q.そこからさらに、NFTやブロックチェーンの特徴を詳しく知ったのはどういった経緯だったのでしょうか?
ちゃんと勉強したのは、NFT Studioで実際にNFTを販売している方から取材を受けることになったときです。さすがに取材を受けるのに全く知らないというのはまずいと思い調べました。完璧に把握できたわけではありませんが、NFTはクリエイターにとってメリットが大きいものだなという印象を受けましたね。
出品してみての感想
Q.実際にNFT作品を出品してみた感想を教えてください。
NFTというものが、作品に対して唯一無二のものとしてオリジナルの価値を持たせることがすごいと思いました。取引が繰り返されてオーナーが移っても、クリエイターにちゃんとロイヤリティとして収入が入るのも魅力的ですよね。
ただ、システムが難しかったです。まず、お金の払い方が仮想通貨である点。
通常の現金で買うものと違い、買える人が限られてしまうんじゃ?とか、買ってもらえたときの売上はどうやって現金化するの?といった疑問は残ったままでした。
あとは、その作品を買ってくれたオーナーさんが気に入ってずっと持っていてくれた場合、デジタルデータってどう楽しむのかな?という疑問がありますね。
グッズやアナログの絵画のように手元にあるわけでも無いので、その作品を所有していることの満足感をどこに感じるのかが気になります。
Q.作品を購入してくださった方は既存のファンの方が多かったですか?
買ってくれた方の中には、いつも応援してくれる方ももちろんいましたが、NFTに詳しい方で私のことは特に知らないというような方もいたと思います。
Twitterで販売の告知をしたものの、ファンのみんなは「何これ?」っという感じで(笑)。反応があまり良くなかっただけに、買ってくれる人いるかな?という不安があったのですが、結果的には買ってくださる方がいてとても嬉しかったです。

今後のNFTに対する考え
Q.今後またNFTを出品してみたいと思いますか?
今後も出品したいと思っています!
気持ちとしてはすぐやりたいのですが、自分の中で自信を持って出品できる作品が今はない状態なので、製作する時間を取れるようになったら描いていきたいです。
ただ、今まで企業様と協力をして実際に出品してみて、デジタルデータのイラストに値段をつけるのはとても難しいと感じましたね。アナログの絵と同じように価値があるものとして認めてもらうためには、しっかりと高額にすべきだとは思うんです。
しかし、手元には何も届かないということを考えると、あまり高額にしてしまうとちゃんと買ってもらえるのかな?安い方がいいのかな?と悩んでいます。
なので、NFTがただのデータの取引だけではなく、グッズのような形で身近に持てるようなものもセットにして売ることができたらより魅力的だなと思いますね。
〈桜もよん〉
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