【販売してわかった】NFTアートが売れない理由とは?売るための10のコツを紹介

昨今、NFTアートの認知度は海外だけでなく国内でも拡大し、多くの人がその可能性に注目しています。中には、NFTアートを販売して、生計を立てている人もSNS上で見られるほどです。

しかし、実際に売れるNFTアート作品は、ごく一部にとどまっている現状です。

この記事では、NFTアートが売れない理由とその解決策として売れるNFTアートを作るためのコツを解説します。さらに、売れない場合に参考になるコレクションについても紹介します。

NFTアートを思うように売れない方やもうNFTアートで稼げないの?と疑問に思っている方は、ぜひご覧ください。

NFTアートが売れない5つの理由

NFTアートが売れない理由や原因として考えられるのは以下の5つです。

  1. 市場規模がかなり小さい
  2. コンセプトが定まっていない
  3. マーケティング能力が足りていない
  4. 価格が高い
  5. トレンドを抑えていない

それぞれ詳しく解説していきます。

理由①:市場規模がかなり小さい

前提として、NFTの市場規模がかなり小さいことを知っておく必要があります。

下記の画像は、NFTの売買を行う場として世界最大級の規模を持つOpenSeaの統計データです。

引用:DappRadar公式サイト

OpenSeaの月間利用者数(UAW)に注目すると、約37万人であることが見てとれます。世界の利用者数が37万人と考えると、少ないことがわかります。

続いて、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが、国内の20~40代の人に対して行ったアンケート調査の結果を見てみましょう。

引用:NFTの動向整理

約3.1万人の中で、NFTについて理解している人は3割以下であり、NFTを購入したことがある人は全体の1割以下であることがわかります。

このように、NFTについて関心を持つ人は増えているものの、市場規模はまだまだ小さいのが現状です。

しっかりとした戦略を練らなければ、NFTアートを売ることはかなり難しいでしょう。

理由②:コンセプトが定まっていない

NFTを売るのであれば、コンセプト設計が重要です。

コンセプトとは、商品を売る際にベースとなるイメージのことであり、NFTだけでなく、ビジネスの世界で必要不可欠なものです。コンセプトを設計することで、他のNFTアートとの差別化ポイントとなる独自性が生まれ、そのNFTアートに興味を持つ人が多くなります。

コンセプトを設計する上で重要なポイントは以下の3つです。

  • 誰にどんな価値を与えられるか
  • そのNFTアートはどんな特徴を持つか
  • どんな想いでそのNFTアートを売るのか

上記のポイントを抑えつつ、コンセプトを設計すると、NFTアートが売れやすくなります。

理由③:マーケティング能力が足りていない

NFTを思うように売れない場合、マーケティング能力が足りていない可能性があります。

マーケティングとは、商品が売れる仕組み作りのことであり、売れるNFTアートには必ず高いマーケティング能力を持つ人が関わっています。NFTアートをただ単に売ったとしても、有名人の作品でない限り、誰の目にも止まらないでしょう。

実際に、有名な国内NFTコレクションはTwitterなどのSNSを上手に活用し、マーケティングを行っています。

SNSで自分のNFTアートをコツコツと宣伝することで、興味を持つ人が増えていき、徐々に売れるようになっていきます。

理由④:価格が高い

価格が高すぎても、NFTアートは売れません。

価格が高くても売れるNFTアートには、以下3つのような理由があるはずです。

  • 有名クリエイターの作品だから
  • 将来的に価値が上がる可能性が高いから
  • ユーティリティが魅力的だから

一方で、実績のない人が高額でNFTアートを売っても、ほとんどの人は買う気になれません。まずは誰でも買える価格で販売し、作品が売れるようになったら、徐々に値上げしていくのが良いでしょう。

価格の目安は、0.001ETH(250円)〜0.01ETH(2,500円)です。安すぎると思うかもしれませんが、CNPやLLACなど国内の人気NFTコレクションも、初めは数百円で販売されています。

理由⑤:トレンドを抑えていない

NFTアートの世界にも、トレンドが存在します。トレンドを抑えたNFTアートでなければ、思うようには売れないでしょう。

NFTアートにおける過去のトレンドには、以下の特徴が挙げられます。

  • ドット絵
  • PFP(SNSのプロフィール画像)
  • コレクティブ
  • ユーティリティ
  • 可愛い女の子
  • フリーミント

最近では、特にフリーミントやユーティリティ機能を持つNFTアートがトレンドといえるでしょう。

NFTアートを売るためには、その時期のトレンドを把握し、トレンドを抑えた作品を作る意識が大切です。

【参考】NFTのフリーミントとは?

NFTアートを売るための10のコツ

では、どうすればNFTアートを売れるようになるのでしょうか。

NFTアートを売る10個のコツを意識してみましょう。

  1. 作品のコンセプトを決める
  2. NFT市場のトレンドを抑える
  3. プロモーション方法を考える
  4. イーサリアムで出品する
  5. インフルエンサーとコラボ企画を行う
  6. マーケティング施策を考える
  7. 出品するNFTマーケットプレイスを考える
  8. イベントや企画に参加する
  9. 価格設定を見直す
  10. ユーティリティを設定する

それぞれ具体的に解説していきます。

1. 作品のコンセプトを決める

1つ目のコツはNFTアートのコンセプトを決めることです。

コンセプトを明確にすることで、作品に統一感が生まれ、共感したコレクターが買ってくれるようになります。

一例として、BAYC(Bored Ape Yacht Club)を見てみましょう。

引用:OpenSea公式サイト

BAYCは猿人類をモチーフにして、さまざまな表情・アイテムを組み合わせたNFTコレクションです。世界でもトップクラスの知名度があり、NFTに関心がある人なら一度は見たことがあるでしょう。

BAYCには、「A swamp club for Apes(類人猿のための沼地クラブ」というコンセプトがあります。このコンセプトには「沼にハマるようにNFTの世界で入り浸ろう」という意味合いが込められています。

コンセプトにある通り、BAYCを保有する人には限定コミュニティに入る権利が与えられたり、限定NFTの配布が過去に行われました。

上記のように、コンセプトを決めると、共感した人に買ってもらいやすくなります。

2. NFT市場のトレンドを抑える

NFT市場のトレンドを抑えることも、NFTを売るための重要な要素と言えます。

トレンドを抑えることで、売れているNFTアートの特徴を理解し、売れるNFTアートを作成することができます。

2023年4月時点で、売れているNFTの特徴には以下の5つが挙げられます。

  • かわいい女の子やキャラクター
  • 格安ミント(数百円ほど)で購入できる
  • PFP(Profile Picture)にしやすい
  • コミュニティパス機能を持つ
  • ジェネラティブ

国内では、特に格安でミントできるNFTがトレンドになっています。

上記のトレンドを抑えたNFTアートがLLAC(Live Like A Cat)です。

引用:OpenSea公式サイト

LLACは可愛い猫が特徴のジェネラティブNFTであり、22,222個がそれぞれ0.001ETH(約160円)で販売されました。販売後すぐに完売し、フロアプライスは一時3ETH(約55万円)を超えたことで話題になりました。

このように、その時のトレンドを抑えることが、NFTを売るためのコツと言えます。

3. プロモーション方法を考える

NFTアートを売りたいのであれば、プロモーション方法について考えることが大切です。

プロモーション活動を行う場合は、TwitterやInstagramなどのSNSを存分に活用しましょう。Twitterには、仮想通貨やNFTの情報収集を目的として、専用のアカウントを持つ人が多く見られます。

Twitterでプロモーションを行う場合、以下の4つが有効です。

  • 実際のNFTアートの画像をツイートする
  • #タグを有効活用する
  • 無料のGiveaway企画を開催する
  • 反応をしてくれた人とのコミュニケーションを大切にする

テキストメインのツイートよりも、画像を入れたツイートの方が興味を持ってもらえる傾向があります。

また、Giveaway企画はプロモーション方法として主流です。

Giveaway企画にて無料でNFTアートをもらえるのであれば、リスクが低いため、多くの人が参加しますリツイートやタグ付け、フォローを条件にすれば、多くの人に拡散され認知度の拡大に繋がります。

【参考】NFTのGiveawayで一攫千金!?受け取り方と企画のやり方・コツを徹底解説

4. イーサリアムで出品する

NFTを出品する際、ブロックチェーンはイーサリアムを選びましょう。

以前までOpenSeaでNFTを出品する場合、高額なガス代(手数料)を用意する必要がありましたが、現在(2023年4月時点)はガス代が無料です。

NFTをOpenSeaで出品する場合、下記のように複数のブロックチェーンから1つを選択する必要があります。

  • イーサリアム(Etehreum)
  • ポリゴン(Polygon)
  • ソラナ(Solana)
  • BNB Chain(BNBチェーン)
  • アバランチ(Avalanche)
  • アービトラム(Arbitrum)
  • オプティミズム(Optimism)
  • クレイトン(Klayton)

この中でイーサリアムを選ぶべき理由は、他のブロックチェーンに比べて、市場規模が圧倒的に大きいためです。

実際に、有名なNFTコレクションのほとんどはイーサリアムで出品されており、OpenSeaの取引高ランキングをみても、上位はイーサリアムベースのNFTコレクションが独占しています。

また、XでNFTをプロフィールに設定する機能が追加されましたが、対応しているブロックチェーンはイーサリアムのみです。
(2024年2月現在、Xによるプロフィール画像のNFTサポートは廃止されています。)

5. インフルエンサーとコラボ企画を行う

インフルエンサーとコラボ企画を行うことも、NFTを売る際には効果的です。

インフルエンサーは多くのフォロワーやファンをもち、その影響力を活かして商品やサービスを紹介することができます。YouTubeやTiktokのコンテンツの中で「プロモーション」マークが表示され、インフルエンサーが商品をオススメしている場面を見たことがある方もいるはずです。

NFTアートも同様で、インフルエンサーとコラボすることで、より多くの人々に作品を知ってもらうことが可能です。インフルエンサーに売りたいNFTアートの魅力や制作背景を紹介してもらえば、興味をもった人が購入するきっかけになります。

また、NFTアートがインフルエンサーのアカウントで拡散されれば、今までNFTを知らなかった人にも届く可能性があります。その場合、上述したGiveaway企画を行ってもらうのが良いでしょう。

6. マーケティング施策を考える

NFTアートは無数にあるため、NFTアートを売るためにはマーケティング戦略が欠かせません。

マーケティング戦略をしっかりと立てることで、多くの人にNFTアートを知ってもらい、売れるようになります。

  • どんなNFTアートがトレンドなのか
  • どのような層をターゲットとするか
  • 販売数や価格帯はどのくらいか
  • 購入する人にどんな価値を与えられるか
  • どこで他のNFTアート作品と差別化するか

マーケティングを行わずにNFTアートを売ってしまうと、高確率で売れません。

上記5つのポイントを考えると、市場のニーズが明確になってきます。

また、マーケティングを行う上で、SNSの活用も必須です。TwitterやInstagram、Tiktokを使い、自身の専用アカウントを作成しNFTアートを紹介することで、より多くの人に知ってもらうことができます。

【参考】NFTマーケティングの事例・具体的な手法を紹介

7. 出品するNFTマーケットプレイスを考える

出品するNFTマーケットプレイスを考えることも、NFTを売る上で大切なポイントです。

NFTマーケットプレイスと言うと、OpenSeaを思い浮かべる方が多いでしょう。

しかし、NFTマーケットプレイスは他にも数多くあり、国内だけでも数十種類に及びます。市場規模の観点でいえばOpenSeaが一番ですが、日本円には対応していないというデメリットがあります。

そのため、NFT(もしくは仮想通貨)が初めての人をターゲットにした場合、下記のポイントで苦戦し、購入できない可能性があります。

  • 仮想通貨取引所の口座開設
  • イーサリアムの購入
  • イーサリアムの送金
  • MetaMaskの設定
  • OpenSeaの設定

国内NFTマーケットプレイスのLINE NFTやHEXAであれば、クレジットカードやLINE Payを利用した日本円決済が可能であるため、NFTが初めての人でも比較的かんたんに購入できます。

このように、ターゲットと合わせて、出品するNFTマーケップレイスを選ぶことも重要です。

【参考】おすすめのNFTマーケットプレイスの選び方をランキング形式で紹介

8. イベントや企画に参加する

NFTアートを売りたいのであれば、イベントや企画に参加しても良いでしょう。

Twitterでは「NFT 宣伝」や「NFT 購入企画」など検索すると、下記のようにNFTの購入・宣伝を目的とした企画を開催している人が見られます。

引用:Twitter

上記のような企画を見つけた場合、積極的に参加することをおすすめします。もちろん購入してもらことがベストですが、購入されなくても認知度の拡大につながる可能性が高いです。

また、最近ではNFT関連のオフライン/オンラインイベントが増えています。特に、オフラインのイベントには、普段なら会えないようなNFTに関心のある人が多く集まります。

こちらに関しても、NFTアートの認知度を高めるチャンスがあるため、予定がなければ参加してみても良いでしょう。

ちなみに当サイトNFT Mediaでは、NFT関連のイベントを一覧でまとめています。興味のある方はぜひご覧ください。

9. 価格設定を見直す

NFTアートを売る場合、価格設定の見直しも大切です。

高すぎず安すぎず、そのNFTアートに見合った価格を設定するのがポイントです。投資目線でNFTを購入する方は、将来性があるかどうかを基準にしていることが多いと考えられます。

もし、販売したNFTアートが売れ残ってしまった場合、将来性がないと判断され、価値が下がってしまうリスクがあります。そのため、売れ残りを防ぐためにも安めでの販売がおすすめです。

実際に、現在は格安でのNFT販売が最近のトレンドになっており、高い値段で販売されるNFTは珍しくなっています。

格安で販売したとしても二次流通が発生すれば、二次流通の価格の一定割合が収益として製作者に入る仕組みになっています。

10. ユーティリティを設定する

最後のコツは、NFTにユーティリティを設定することです。

ユーティリティとは、実用性や有用性などの意味合いを指します。

一例として、ユーティリティ機能を持つNFTには下記が挙げられます。

  • 限定コミュニティへの招待
  • NFTの優先購入券
  • 投票権
  • イベントに参加するためのチケット
  • メタバース空間やゲームでの理由

以前までは単純に投資目的・娯楽目的として楽しまれていたNFTアートですが、現在は実用性が重視される段階に入っています。

NFTのユーティリティに関してより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

NFTアートが売れないときに参考にすべきコレクション

NFTアートが売れない時は、以下3つのNFTコレクションを参考にしてみましょう。

  1. Azuki
  2. Neo Tokyo Punks
  3. CryptoNinja Partners(CNP)

上記3つのNFTコレクションは、国内発の有名NFTコレクションであり、国内だけでなく海外のNFTコレクターからの注目も集めています。

1. Azuki

引用:Azuki公式サイト

Azukiは、2021年11月に開始した、数あるNFTの中でもトップクラスの人気を誇るNFTプロジェクトです。

プロジェクトを主導するのは、海外のスタートアップ企業である「Chilu Labs(チルラボ)」であり、元GoogleのエンジニアやWeb3企業出身など世界中の実績あるメンバーが多数在籍しています。

Azuki NFTは、横顔をメインとしたアニメ風のキャラクターに、ストリートスタイルを組み合わせたデザインになっています。中には、ほうきや着物、刀など日本をイメージさせるデザインもあります。

2022年1月に合計10,000個のNFTが0.5ETH/1点で販売され、2023年4月時点でのフロア価格は約365万円です。

NFTを保有してアクセスできる限定コミュニティ「The Garden」や独自システム「ERC721A」などさまざまな特徴を持つ点から、多くの注目を集めています。

2. Neo Tokyo Punks

引用:NEO TOKYO PUNKS公式サイト

Neo Tokyo Punksは、2050年の東京を舞台にした日本発のNFTプロジェクトです。

アニメ風のキャラクターにさまざまな装備を付けたデザインが特徴に挙げられます。

NFTのイラストはNIKO24氏が担当しており、NIKO24氏はNeo Tokyo Punks以外にも多くのNFTアートを制作しています。

Neo Tokyo Punksの特徴は、コミュニティが充実している点です。NFTホルダーのコミュニティを盛り上げようという意識が強く、ギルドシステムと呼ばれる少数のコミュニティによって結束力が高められています。

2022年3月末に合計2,222点の作品が0.05ETH/1点で販売され、販売開始からわずか数分で完売したことで話題になりました。

3. CryptoNinja Partners(CNP)

引用:CryptoNinja Partners公式サイト

CNP(CryptoNinja Partners)は、インフルエンサーのイケハヤ氏が主導する国内発のNFTコレクションです。

CNPのキャラクターは「Crypto Ninjaに登場する忍者のパートナー」をイメージして制作されており、それぞれが忍者の格好をしています。

CNPは合計で22,222点販売されましたが、わずか1時間ほどで完売しています。現在のフロア価格は1.1ETH(約26万円)ほどですが、当初の販売価格は0.001ETHとかなりの安さでした。

CNPの特徴はホルダー専用のコミュニティがある点です。DiscordでCNPホルダー限定のチャンネルがあり、そこではNFTの初心者やコレクター、運営陣などと交流することができます。

また、CNPは商用利用や二次創作が正式に認められているため、CNPのファンによる多くのファンアートが公開されています。

【参考】CNP(CryptoNinja Partners)とは?特徴や買い方を紹介

国内外で有名なNFTアーティスト

続いて、国内外で活躍する有名なNFTアーティストを3人紹介します。

  • Beeple
  • 村上隆
  • Steve Aoki

それぞれどういった人なのか見ていきましょう。

参考:日本人のNFTアーティスト/クリエイターや人気のNFT作品を紹介

1. Beeple

Mike ​​Winkelmann
引用:Monopol Magazin

Beeple(本名:Mike ​​Winkelmann)は、アメリカを拠点とするグラフィックデザイナーであり、世界トップのNFTアーティストです。

元々、アートの世界でも非常に有名であった彼は、ジャスティン・ビーバーやニッキー・ミナージュなど数多くの著名人のコンサートビジュアルを手がけています。

2021年12月にNifty GatewayにてNFTを初公開し、一週目から350万ドル、続く6ヶ月間で660万ドル相当のNFTが販売しています。

彼の代表作は「Everydays – the First 5000 Days」です。

Everydays – the First 5000 Days
引用:CHRISTHIE’S

Beepleが5000日かけて完成させたこの作品は、最低入札価格100ドルでオークションが開始され、最終的には6,930万ドル(約75億円)で落札されています。

2. 村上隆

村上隆
引用:美術手帖

村上隆は日本の現代美術家であり、アーティストや映画監督などさまざまな顔を持ち合わせています。

「スーパーフラット理論」を提唱したり、カニエウエストやLOUIS VUITTONとコラボするなどこれまでに数々の功績を残しています。

彼の代表作は「Murakami.Flowers」です。

Murakami.Flowers
引用:Murakami.Flowers公式サイト

Murakami Flowersはさまざまな表情をする花柄を特徴としており、2021年3月に計108の作品を出品することが発表されました。

しかし、村上氏自身がNFTの特徴について、しっかりと理解していないといった理由から一度出品が延期されます。そして、翌年の2022年にNFTを再度販売することを自身のInstagramにて発表しました。

11,664(108×108)個の作品が出品され、現在も国内NFTコレクションの中でトップクラスの取引量を記録しています。

3. Steve Aoki

Steve Aoki
引用:BTS NAVI

Steve Aokiはアメリカで生まれ育った世界トップのDJ兼プロデューサーです。

2017年に初めてビットコインとイーサリアムを購入したことをきっかけに、NFTやメタバースなど多くのWEB3プロジェクトに参入しています。一例として、独自のエコシステム「A0K1VERSE」や彼の別荘を表現したThe Sandboxの「Steve Aoki’s Playhouse」などが有名です。

彼はNFT音楽プラットフォーム「Gala Music」のローンチイベントに参加した際、「たった1年のNFT販売による収入が10年間の音楽収入を上回った」とコメントしています。

彼の有名なNFT作品は「hairy」です。

hairy
引用:Nifty Gateway

この作品は2021年にNifty gatewayにてオークションで販売され、888,888.88ドルで落札されています。

【もう稼げない?】NFTアートの将来性とは

NFT Trade Volume
引用:THE BLOCK

上記の画像はNFTの取引量を表しています。

現時点でのNFTの盛り上がりは2021、2022年と比べてかなり落ち着いたと言えます。そこで、NFTに将来性があるのか疑問に思う方も多いはずです。

結論からいうと、NFTに将来性はあると予想されます。

理由は以下の3つです。

  • 大手企業が続々と参入している
  • 投機以外での活用方法がある
  • 市場規模が拡大している

大手企業が続々と参入している

NFT領域には世界中の大手企業が参入しています。

  • LINE
  • Twitter
  • 楽天

上記の通り、誰しもが聞いたことのある大手企業が続々と参入しています。これはNFTに将来性を感じたことを意味しているのではないでしょうか。

NFT事業に参入している企業については、下記でもまとめていますのでぜひご覧ください。

投機以外での活用方法がある

これまでのNFTは、投機目的で取引されることがほとんどでしたが、今後はそれ以外の活用方法が重視されていくでしょう。

例えば、教育分野での活用です。

デジタル化が進んでいく現代において、教育コンテンツをNFT化し、利用料を得るのが一つの選択肢に挙げられます。卒業証明書や学歴・職歴証明書をNFTで発行する方法も考えられますね。
参考:【NFT×教育】教育分野におけるNFT活用事例8選

また、教育分野以外にもゲームやスポーツ、不動産など、さまざまな分野での活用が見られます。今後もこうした活用が増えれば、NFTの価値も上がっていくでしょう。

市場規模が拡大している

世界中の大手企業が参入していることからわかるように、NFTの市場規模はここ数年で急拡大しました。そして、NFT市場は今後も拡大することが予想されています。

今後のNFT市場の規模を予測している3つの海外企業を見てみましょう。

  • 「bcc Research」:2027年までに1256億ドルに達すると予想
  • 「statisa」:2027年までに31億6000万ドルになると予想
  • 「GRAND VIEW RESEARCH」:2030年までに2117億ドルになると予想

成長率は違えど、どの企業も拡大すると予想しています。

NFTアートが売れない理由と売るためのコツまとめ

今回はNFTアートが売れないコツや売るためのコツ、将来性について解説しました。

NFTの市場規模はまだまだ小さく、コンセプトの確立やマーケティングを徹底して行わないと思うようには売れません。売れるNFTを作りたい方は、この記事で紹介した「NFTアートを売るための10のコツ」をぜひ参考にしてみてください。

また、NFTの市場規模は今後も拡大することが予想されています。

今のうちから売れるNFTを作るコツを知っておくことで、将来的に大きな利益を得るきっかけになるかもしれません。